27の巻 《修行開始》 ページ27
カカシ「さーて、修行だ」
退院を許されたカカシは、
さっそく私とナルトを連れて、
演習場に来た。
ここは、そうだ。
下忍試験時、
元第七班で鈴取りをした場所だ。
あのときはまだ、
ナルトとサスケが直接競い合っていた時代で、
今思えば、
私たちはすごく青かった。
カカシがバカナルトに
修行の趣旨を説明している間に、
私はその場を離れる――。
カカシ「そうはさせないよ」
ことはできず、
ガシッと腕を掴まれた。
A「なんでさ。久しぶりだから散歩でもしようと――」
カカシ「ダメ」
A「だからなんで」
カカシ「ダメだからダメなの。
で、チャクラの性質変化についてだが――」
何やら、
チャクラの形態変化は
合格しているらしいナルト。
まぁ、
螺旋丸ができれば、
形態変化もお手の物か。
しかし、分からない。
私の頭は、
ナルトとさほど変わらないレベルで有名だ。
カカシが説明している、
性質変化や形態変化とやらは、
正直私にも分からない。
だからこそ暇なのだ。
だが、しょうがない。
カカシが散歩を許可してくれないのなら、
私もそばで修行をするしかない。
A「螺旋丸の上の最強忍術、ね......」
カカシ「何か見通しはできてるのか?」
ナルト「マジィ!?」
A「いや、
カカシ「
手の上に螺旋丸を作り、
そこに雷の性質変化を加えていく。
すると、
螺旋丸は乱回転したまま、
バチバチと放電し始めた。
カカシ「お前、それ作れたのか!?」
ナルト「うっひょぉぉぉ!すげぇってばよ!」
A「え?これって千鳥と同じじゃねぇの?」
カカシ「いや、まぁ理屈は同じだが、それでも螺旋丸を作りながらの性質変化は普通に考えてできないぞ」
A「ふーん、そうなんだ」
言えば、
これは中忍試験で使うために開発した術なので、
約3年前にはすでに完成していたのだが。
カカシ「お前、何も分からずに開発したのか?」
A「だって、座学とかできねぇし。術なんか身体で覚えるもんだべや」
ナルト「その通りだってばよ!」
カカシ「あー、はいはい。そうだったね、聞いた俺がバカだったよ......」
手で制止するようなポーズを取り、
ため息交じりに私たちの言葉を止めるカカシ。
【あ、バカにされた】
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ri_ta0077(プロフ) - kyokapi23さん» kyokapi23さん、コメントありがとうございます!楽しみにしていただいてすごくうれしいです、がんばります! (2018年7月8日 17時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 疾風伝篇楽しにみにしてました!続編おめでとうございます!これからもこの作品を楽しみに待ってます! (2018年7月8日 8時) (レス) id: 8d4ba9d346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NASHI | 作成日時:2018年7月6日 21時