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｢んっ……ちょっ、焦凍、｣
｢きもちいか？｣
｢いや、くすぐったい……ていうか何して、｣
俺の話は聞かずに指を動かし続ける焦凍。
いつの間にか俺の目は覚めていた。
明らかに焦凍の様子がおかしい。
｢甘え｣の域を超えている気がする。
｢やっ……焦凍、どうしたの｣
｢A……悪ィ、｣
吐息混じりに名前を呼ばれ、不覚にも胸が高鳴ってしまった。
あんなかっこいい声を聞いたのは初めてだ。
様子がおかしい焦凍につられて、俺もおかしくなってしまったのか？
焦凍の行動にも自分の反応にも戸惑っていると、焦凍はとうとう俺の上に跨ってきた。
俺の服は焦凍によって雑に捲られていて肌が曝け出されているし、未だ焦凍の手は俺の服の中。
荒くなり始めている呼吸、熱をたっぷりと孕ませた瞳。
真夜中の、ベッドの上。
なんとなく俺の本能がヤバイと感じた。
｢……焦凍、｣
｢悪ィA、もう我慢できねぇ｣
瞬間、視界は暗くなり、焦凍の唇が重ねられた。
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作者名：成瀬 | 作成日時：2019年10月16日 0時
