【MHA】片割れたオレンジ (ページ7)

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｢じゃあ電気消すね｣
｢ああ｣

部屋の明かりを消して、焦凍が既に寝転んでいるベッドに俺も横になる。

今すぐにでも寝れそうな俺とは逆に、焦凍はなかなか寝付けないようだ。いつもならすぐに聞こえてくる寝息が聞こえてこない。
普段使わないベッドだし、いつもの俺たちの部屋でもないからなかなか落ち着かないのかもしれない。

声をかけてやろうかと思ったが睡魔に勝てそうにない。どんどん遠のく意識に身を任せた、その時だった。

もぞもぞと動いていた焦凍の手が俺に絡みついてくる。ぎゅうっと抱きついて俺たちの身体は密着した。

焦凍の行動に段々と目が覚めてくる。
どうしたの焦凍、声をかけると頭や顔を俺の首元にぐりぐりと押し付けてさらに密着してきた。

どうした、今日はやけに甘えたさんだね？かわいいかわいい。

重い瞼を少し持ち上げて、両手で抱き締め返しながら綺麗なツートンヘアを撫でる。
それに反応した焦凍はぐいぐいと身体を押し付けてきた。

｢(ん……あれ……？)｣

いつもはこんな事しないけどなぁ、
そう思った時だった。

｢えっ……しょー、と……？｣
｢んん……A……｣

俺の服の中に入ってきているのは紛れもなく焦凍の手。
脇腹を撫で上げてそのまま上に沿っていけば胸の突起に触れる。
こそばゆくて息を吐いた。それを聞くなり焦凍は触れそうなくらいまで指を近づけて突起の周りをゆっくり撫で始めた。