72. ページ23
赤「約束通り、西條が君の目の前に現れることは
もう二度とないよ」
「……………………」
赤「…俺も今回は少し混乱した。」
「…ごめんなさい」
赤「ひとつ言わせてもらうと、Aは何も悪くない。
全ては元凶の西條と、俺の甘さが原因だ」
「……………………」
赤「…思い出したくもないだろうが、
何を言われたか話してくれるかい？」
「…っ……赤司くんも、お義父さんもお義母さんも
皆…、私が子どもと一緒に現れたせいで
赤司くんの人生が潰れたってとっても困ってるって…」
赤「っ………」
「…私と結々が、貴方を解放しないなら
貴方と西條さんは別の手を取らなくちゃいけないって、」
赤「…その別の手は一体なんだったんだい？」
「…私と結々にはこの世から消えてもらわないとって、」
赤「っ！！」
私の言葉を聞いて彼はすぐに私を強く抱き締めた。
赤「…俺がお前達にそんな仕打ちをするとでも？」
「………ごめん、なさい…」
赤「それに現れたって事にも語弊がある。
…俺達の再会は偶然で、しかも俺を見た瞬間逃げただろう」
「……………」
赤「それに人生が潰れたなんて一度も思った
こともなければ、この先思うこともないだろう。
……やっと手に入れたかった君を手に入れたんだ
…どこに後悔する理由がある？」
「…っふ……ぇ……」
赤「全てあいつの戯言だ。
…悪いが、俺は君を解放する気なんて更々ないからね。」
「あ…かしくん…ごめん、なさい…っ…ふぇっ…」
赤「…その呼び方をやめてくれたら、
離婚届と家出は全て水に流すよ。」
「…っふ……せ、いちゃん…ごめん、なさい…っ」
赤「…くんからちゃんに変化してるが、まぁいいとしよう
A､もう二度と何も聞かずに
出ていったりしないでくれ。」
「…ふぁ…い……」
赤「…後、たとえ冗談でも、
もう二度と他の男に恋したなんて言わないでくれるかな。
…あれは結構こたえたよ。」
「ご…めんな、さい…」
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作者名：Rumi | 作成日時：2024年3月18日 22時
