【鬼滅の刃】好感度見える体質なんてべつに嬉しくない (ページ10)

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煉獄さんページ10

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『～～っ！やっぱり目合わせなくて大丈夫です！！』

自分でも顔が赤くなるのが分かる。そりゃそうだ。好意なんて慣れてたまるか。そもそも数値100ってなんだ！！いつそんな雰囲気が私と煉獄さんの間にできたんだ！

「よもや！！顔が赤いぞA！！」

『うっ、うるさいです！なんでずっと目合わせてくるんですか！さっきまで避けてたのに！！』

「うむ…いつものような笑顔も愛らしいが、」

「その赤い顔も、愛らしい。」

『～～っ！！』

愛らしい、確かに、そう囁かれた。初めて聞く煉獄さんの砂糖を煮詰めたような甘い声に、声が出ない。顔が蒸発してしまいそうなぐらい熱い。

『れっ、煉獄さんこそ！耳が赤いですよ！！照れてるんですか？可愛いですねっ！！！！！』

もう焦りすぎて正直自分が何を言っているのか分からない。でも煉獄さんの耳が赤いのは本当で、その事実にまた恥ずかしくなっている自分がいる。

「よもや。俺が可愛いのか！」

『ええもうそりゃ可愛いですよ。可愛い、可愛い。』

待て待て落ち着こうか私。一旦お茶飲もうか私。

「A、男に〝可愛い〟はあまり言ってはいけないぞ。それに、」

『えっ、ちょっ、煉獄さん！？』

煉獄さんに腰を引かれ、耳元で囁かれる。やめてくれ、蒸発してしまいそうなんだ本当に。

「君の方が、〝可愛い〟と思うがな。」

『ひっ…』

また、その声だ。気を抜いたら、全て、溶かされてしまいそうな声。腰が抜けそうになる。

「よもや！！すまないA！」

『だ、大丈夫です。大丈夫ですから離れて…』

いつも通りの大きな声にやっと息がしやすくなったような気がする。心臓がばくばく鳴りすぎて破裂しそうになっているし、顔は熱すぎて涙が出そうだ。

「それじゃあ、俺はこれから任務に向かう！！それと、これからAと話すときは目を合わせてすることにしよう！！」

『待ってください煉獄さん私が悪かったですもう合わせなくて大丈夫ですからって煉獄さんもういねえええ〜…。』

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いつだったか、彼女の笑顔を見て、もっといろんな表情(かお)を知りたいと思った。