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story 037. ページ39

「んでよ、さっきちゃんと謝ってなかったから、パクに怒られてって、お前どうした?」

「えっ!なに、が・・・」

「顔。熱でもあんのか?」

一歩フィンクスが近づくと、胸が一回脈打った。

二歩近づくと、二回。

うわ、ナニコレ、ナニコレ、ナ、ニ、コ、レ。ちょ、近づかないでよ。

その人はそのまま自分のおでこと私のおでこをコツンとくっつけた。


あれ、私今日顔洗ったっけ。
あ、もう無理。ゲンカイ。


「〜っあ、!私フェイタンに水頼まれてるからいくね!グラスありがと、じゃ」

理由をつけ、その場からそそくさと逃げ出し、キッチンに逃げ込む。

はぁ、びっくりした。

新しいグラスに水を注ぎながら、さっきのことを思い出す。

いつも、ガサツで大雑把だからだよね。だからふとした時に、

あれ、こんなことできるんだって思ってドキッてしたんだよね。

誰にでもすること。私だけじゃない。自惚れんな自分。

「A?」

「・・・っ!!」

「何してんの?」

「あ、いや、フェイタンに水頼まれて・・・」

「あー、そうなんだ」

不意打ちのシャルの登場にドキドキするも、あのことを思い出し少し距離を取ってしまう。

でも、今絶対私気持ち悪い顔してた。

「あれ、でもさっきとグラス違くない?」

「あ、うん・・・。ちょっと落としちゃって」

「大丈夫だった?」

「うん。フィンクスが片付けてくれたから」

この話をするとまたあの時の映像がフラッシュバックする。

「あのさ、」

「え、なに?」

「水、溢れてるよ」

「うわ、ほんとだ!」

「ほら、」

私の左肩を抱きながら蛇口を捻る行為にまたもや、ドキッとした。

「早くフェイタンのとこ持ってってあげな?」

周りの水をタオルで拭き取ってから、それを私に手渡した。

「じゃ、俺仕事あるから。フェイタンによろしく」

そう言ってキッチンを出て行ったシャル。

腕を痛めつけられてから優しくなった気がする。少しは反省してるのかな。

「私も、避けるのやめよ。感じ悪い」

頬を叩き、フェイタンのもとに向かった。

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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます!!更新…がんばります( ; ; ) (2015年7月16日 20時) (レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます(;_;)更新が遅れていますが、よろしくお願いします! (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも水 | 作成日時:2013年12月26日 3時

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