<H×H> 君がいれば - I miss you - 1

story 034. ページ36

ゆっくり瞼を開くと、太陽の光が差し込んでいた。

くぁ、とあくびをしてから辺りを見渡すと昨日と景色が違う。

ソファに寝てたはずなのに、いつのまにふかふかとしたベッドの上にいた。

｢フェイタン？｣

ベッドから降りて、探しに行くが部屋が広いため中々見つからない。

｢･･･どこ、｣

最後のドアを開けても姿がなく、途方に暮れる。

すぐどっかいく。

猫だな。猫フェイタン。

今度猫耳つけてやろうかな。

そしたら、怒るかな。

いや、その前に殺されるかも。←







一人は嫌い。





寂しい。






早く帰って来てよバカ、フェイタン。





願いは届かなく、フェイタンは夜になっても帰ってこなかった。








ピリリリ･･･

電話がかかってきた。

もしかして、フェイタンかな！って思ったけど

それはフィンクスからの電話だった。

｢もしもし。うん。株券なら無事。あ、あのさフェイタンが帰ってこないんだけど、どうすればいい？｣

｢え？フェイタンもうそっちにいるの？おけ、分かった。今戻る｣

ぷっ。

終了ボタンを押して携帯をポケットに押し込む。


･･･なに先に帰ってんの！？

ありえない。

帰ったらガツンと言わなきゃ。

株券をリュックの中に折れないように慎重に隙間なく押し込んだ。

部屋を出る前に、一回立ち止まり

冷蔵庫からフェイタンが好きなチョコケーキを取ってから部屋を出た。









そういえば、フィンクスの声少し荒かったけど機嫌悪かったのかな･･･。


アジトに向かう途中ふと思った。

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