story 029. ページ30
その方に顔を向けると、クロロと重なり全部は見えないけど、
たぶん、あの服装からしてシャル。
「すまん、A。少し席を外す」
そう言って私から顔を遠ざけクロロは部屋をでて行った。
「ねえ、何してたの?」
「何もないよ。ただ指から血が出ちゃって」
「ふーん、それで?」
「それで・・・」
黙り込む私にシャルはため息をついた。
「もういい、指見せなよ」
言われるがままに指を差し出すと、そのまま机まで誘導された。
「結構深く切ったね」
「そうかな」
「うん、痛そう」
「フェイタンに拷問される人もこんな感じなのかな」
あははと笑いながら出た、その言葉にピクッと反応するシャル。
「違う、フェイタンのはこれでもかってぐらい血が流れて、死ぬ一歩手前ぐらいで生かしておく。見てて気持ちいいよ」
鋭い眼光で一喝され、思わず身体が震える。
「・・・ごめん、なさい」
「それとも、分かってみる?」
「え?」
突然身体を押され、椅子から落ち床に背をついた。
「いっ・・・」
当たりどころが悪く身を縮める。
そんなこと御構い無しにシャルは私に跨った。
「初めてだから上手くできるか、わからないけど」
「っ、あっ・・・」
指に、次に腕に痛覚が走る。
暴れても、シャルの力には敵わず身動きが取れなかった。
「・・・大きな声で叫ぶよ?」
「こんな朝早く誰も来ないよ。ほとんど仕事でアジトにいないし。
それに、唯一さっきまで居たクロロの部屋はここから一番遠い。だから、安心していい声あげてね?」
オーラを集中させ防御に力をいれると、舌打ちが聞こえた。
「っ、あっ!」
髪の毛を掴まれ顔をうえに持ち上げられた。
「硬か、頭いいじゃん。おかげで、腕傷つけれないよ」
そこには、歪んだ笑みを浮かべたシャルが楽しそうに笑っていた。
「・・・ひっ!」
シャルは私の腕から出た血をさっきのクロロのようにペロリと舐める。
「はは・・・血って鉄の味がするはずなのに、Aの血は甘いね」
鳥肌と震えが止まらず、息が荒くなる。
「ぅ・・・、がはっ」
腹に拳がめり込み私の意識はそこで途絶えた。
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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます!!更新…がんばります( ; ; ) (2015年7月16日 20時) (レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます(;_;)更新が遅れていますが、よろしくお願いします! (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも水 | 作成日時:2013年12月26日 3時