story 028. ページ29
ジリリリリリリリリと鳴り響く大きな音。
｢んー、うっさい｣
手を伸ばしても、届かなくて力任せで手を払うとガシャンと音が聞こえた。
｢え･･･｣
眠気が覚め、ベットから降りるとそこには、ガラスが割れた置き時計が転がっていた。
｢うわ･･･、やっちゃった。･･･痛っ！｣
拾うと、小さいガラスの破片が散らばったのか指に刺さり声を上げる。
指にはぷくっと赤い血が浮かび上がっていた。
絆創膏を探すも、部屋になく仕方なく溜まり場に向かう。
ガチャとドアを開けると、キッチンにパクがいなかった。
その代わり、何か動くものを視界が捉えた。
｢･･･だれ？｣
私の言葉に反応し、振り返った人は昨日私の部屋に来た人だった。
｢おはよう、A｣
｢随分早いんだね｣
｢いや、早いと言うより･･･うーん｣
｢まさか寝てないの？｣
｢･･･まあ、そんなとこかな｣
苦笑いするクロロの目元には軽くクマが出来ていた。
それに、机の上にはたくさんの資料。
徹夜で片付けてたんだ。
｢クマ出来てるじゃん｣
椅子に座るクロロのクマを人差し指でなぞると恥ずかしそうにはにかんだ。
キュンと胸が踊り、そのまま頬に触れる。
クロロの頬がだんだんと熱を帯びていくのが触っていて分かる。
目が泳ぐクロロを見て、思わず笑う。
｢なに笑ってんだよ｣
｢いや、可愛いなーって｣
｢んな･･･っ！｣
そういって立ち上がるクロロは私の腕をとった。
｢え、なに！？｣
｢･･･血でてる｣
｢あ、そうそう。絆創膏を取りに来たんだ｣
その前にと言いながら蛇口を捻る。
｢水なら出ないよ｣
そう言って私の指をぺろりと犬のように舐めるクロロ。
｢･･･はっ？｣
思わず固まる。
｢なんか水道が工事中とかなんとか。だから、パクが水を調達しに｣
｢いやいや、そういうことじゃなくて｣
指をクロロの目の前に突きつける 。
｢なぜ舐めた｣
｢菌が入ったら大変だろう？｣
｢そうだけど･･･｣
｢けど、なに？｣
そう言って顔を覗き込んでくるクロロに思わず、頬が赤くなる。
すると、
｢ねえ、二人とも何してんの？｣
感情が一切込もってない声が聞こえた。
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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます！！更新…がんばります（ ; ; ） (2015年7月16日 20時) (
レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます（；＿；）更新が遅れていますが、よろしくお願いします！ (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです！更新頑張ってください！！ (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも水 | 作成日時：2013年12月26日 3時
