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story 026. ページ27

私たちはあれから深夜にかけて飲み続けた。

クロロは私の倍以上飲み干したせいか、

気分が悪くなりベッドで呻き声をあげながら横になっている。

こんなにもクロロが飲むのは久しぶりすぎて何かあったのかと心配になる。

いつしか、呻き声が寝息に変わっていった。

「さてと、私も酔い覚ましとして散歩しようかな」

クロロの方に目をやり、寝返りをうつ姿を見て部屋をでた。

窓の奥の空を見上げると少し欠けた月が顔を出していて辺りは真っ暗だった。

その暗闇の中歩いていると黒い影とぶつかった。

「あ、ごめん」

咄嗟に謝るとその相手は普通に話しかけてきた。

「お前、こんな時間まで何してるか」

「フェイタンこそ」

「私は仕事してただけよ」

「でも、そっちって地下室しかないよ」

深夜にまでやる仕事とは何なのか好奇心が湧いた。

「地下室には何がある?」

私の質問には答えず逆に質問をしてくるフェイタン。

「駐車場と・・・取引場と、金庫と、うーん。

それしか思いつかないけど、この中にある?」

「私にとて、一番大事な部屋忘れてるよ」

フェイタンにとって、大事な部屋・・・

「あ、“拷問部屋”・・・」

その言葉を聞いてフェイタンは口角が上がり、満足そうな顔をしていた。

「そ、拷問部屋。楽しかたよ」

「今回はどこの人なの?

フェイタンの拷問好きには呆れながらも聞くと、ニヤついていた顔から真剣な顔に豹変した。

「見ない方がいい」

「それは、やりすぎて・・・?」

真剣な眼差しに負けじと聞き返す。

「そ、少しやり過ぎたね」

再び、目を細めて笑うフェイタンに戸惑いながらも同じになって笑いかける。

「ところで、Aは何でここに居るか」

「酔い覚まそうと思って外に散歩でも行こうかなって」

「私も一緒いくよ」

「じゃあ、いこっか」

フェイタンは地下の方に一回振り返ったけど、

すぐ前を向き私の横に並び玄関へと足を進めた。

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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます!!更新…がんばります( ; ; ) (2015年7月16日 20時) (レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます(;_;)更新が遅れていますが、よろしくお願いします! (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも水 | 作成日時:2013年12月26日 3時

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