story 025. ページ26
重い瞼を開くと光が差し込み目を細めた。
カチャ
食器が立てる音がした方を向くと、クロロがコーヒーを飲みながら書物に目を通していた。
あんなにあるのに何で一人でやってるんだろう。
いつもならシャルと二人ですぐ片付けちゃうのに。
そんなことを思いながらクロロの姿を見ていると
｢何見てんだよ、変態｣
クロロが視線に気づき笑いかけてきた。
｢変態はクロロだよ｣
言い返すとクロロはニコニコして書物に視線を落とした。
｢あ、私寝てたよね。運んでくれたのクロロ？
だったら、ありがとね｣
クロロの横に腰掛けながらそう言うと、クロロの顔が一瞬曇った。
が、すぐ笑顔になって
｢大丈夫。あ、でも重くて肩外れそうだった｣
私の方を向きながらケタケタ笑う。
いつもと雰囲気が違って焦りながらも会話をしているとお酒の香りが漂った。
｢クロロ、お酒飲んだでしょ｣
｢うん、少しね。酔い覚ますためにこれ飲んでるの｣
そう言ってコーヒーを見せてくる。
お酒にコーヒーって効くのかな。
｢あれ、でも明日仕事でしょ？酔い抜けなかったらどうするの？｣
私の問いかけにクロロは我に返ったように部屋から飛び出した。
一瞬の出来事に戸惑っていると、いろんなお酒を抱えたクロロが戻ってきた。
｢飲むぞ、A｣
｢私が言ったこと聞いてた？｣
その言葉も無視して次々に栓を取っていく。
机の上にそれを広げクロロは自慢気に一本手に取りそのまま口を付けた。
ゴクゴクとお酒が喉を通ってる音を響かせながら
一本全部飲み干したクロロの顔はほんのり朱色に染まっていた。
机の上のお酒に手を伸ばしそれを掴み私に渡した。
｢ほら、これ。Aも飲みなよ｣
渡されたビンを眺めると、私の好きな果実がベースのカクテルだった。
偶然かもしれないけど、何故か嬉しくてそのビンに口を付け一口飲んだ。
｢ん、おいしい｣
｢たまには、いいな。二人で酒も｣
私に視線を送りながらクロロははにかんだ。
｢･･･うん、そうだね｣
釣られて私も頬を緩ませる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます！！更新…がんばります（ ; ; ） (2015年7月16日 20時) (
レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます（；＿；）更新が遅れていますが、よろしくお願いします！ (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです！更新頑張ってください！！ (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも水 | 作成日時：2013年12月26日 3時
