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story 024. ページ25

「・・・おい、シャル」

「なにー?」

クロロから声をかけられ、気分が上がりながら応えると

「これはなんだ?」

いつもより声が何トーンか低いクロロの声が聞こえ

顔をあげると俺のアンテナがクロロの手のひらで怪しげな光沢を輝かせていた。

「・・・ああ、なんだ。ばれてたんだ。

ってゆーか普通、俺以外には抜けないんだけど。

それよりも命令途中で抜いたら死ぬ可能性あるのに、Aは死ななかったんだね」

まあ、ばれるように分かりやすく目の前で操作したんだけど。

それに、クロロがAを運ぶの想像したら腹が立った。

俺が運ぶと、誤解され・・・

「・・・っ!痛っ・・・」

そんな考えをしてると頬に衝撃が走った。

「前から思ってたけど、お前がAのことを毛嫌いする理由は何だ?」

「・・・」

クロロが俺の襟を掴む力が強くて、呼吸が上手く出来なかった。

「・・・シャル」

クロロに名前を呼ばれ、塞がった口を開いた。

「Aが、俺の大切な時間奪ったから・・・」

休みを、いつもみたいにクロロと過ごそうと思ってたのに。

Aがそれを盗んだ。

「大切な時間?」

問いかけられ薄く目瞳を開けると、クロロの顔がぼやけて見えなかった。

「あ、悪い・・・」

俺の襟からクロロが手を離すと、俺はアジトに向かって走った。




「はは、柄でもない」

アジトの前の階段に腰をかけ目を擦りながら呟いても、夜の闇に消えていく。

見渡す限り真っ白の景色の中黒い影が揺らめき、

身構えると知ってる顔がひょこっとでてきた。

「フェイタンか。どうしたの?」

「お前が、黙ってあの二人のとこ行たから、待てただけ」

なにがあったか?とニヤニヤしながら聞いてくる。

俺の顔を見れば、なんとなく分かるだろと思いつつ、頬をさすると痛みが走った。

そういえば、壁に背中がぶつかったのも痛かっ・・・

いいこと思いついた。

「ねぇ、フェイタン。いい仕事しない?」

「質問答えないで何、人に頼んでるか」

「いいからいいから、フェイタンの好きな仕事だよ?」

ぴくっとフェイタンの眉が動き、次の言葉を待ち構えているのが分かった。

「俺の────・・・」

「・・・っ!!」

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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます!!更新…がんばります( ; ; ) (2015年7月16日 20時) (レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます(;_;)更新が遅れていますが、よろしくお願いします! (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも水 | 作成日時:2013年12月26日 3時

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