story 021. ページ22
運転席にはクロロ、助手席にシャル、後ろの座席には私を挟んでフィンクスとフェイタン。
さっきから誰も言葉を漏らさず、ラジオ音だけが車の中を響き渡る。
キっ
いきなり車が止まり視線だけ上に持ち上げると、
客がちらほらいる小さな店が目の前にあった。
バタンとドアが閉じた音を立てクロロが店に入っていく。
「あ、クロロ。俺にアイス買ってよー」
そんなことを言いながら追いかけるシャルを横目で見ると、
フィンクスと目が合う。
「Aも腹減ったなら、なんか買ってもらえよ」
「いや、私はいいよ」
「腹減たね・・・」
「買ってもらいにいきゃあいいだろ」
「めんどくさいよ」
そんなことを喋っていると、
ガチャとドアが開いてシャルとクロロが乗り込んできた。
シャルは口にバニラアイスを咥えている。
クロロに買ってもらえたのかな・・・。
そう思うと、ずきっと胸に痛みを感じた。
ガサガサとビニールが音を立てる中、
「・・・ん」
伸びてきた指には裸のアイスが摘まれていた。
「・・・ありがとう」
驚いて目を見開きながらも、それを受け取りお礼を言う。
愛想なかったかな、もっとちゃんと言ったほうが
クロロも気分いいよね?
「あの、クロ・・・」
「早く行こうよ、ただでさえ帰るの時間かかるんだから」
身を乗り出した私の言葉をシャルは大きな声でかき消した。
「ああ、そうだな」
クロロも促されたがままにアクセルを踏み切る。
身体がシートに戻され、仕方なく手元にあるアイスを頬張った。
気持ちとは裏腹に、甘ったるい味が
口の中いっぱいに広がった。
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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます!!更新…がんばります( ; ; ) (2015年7月16日 20時) (レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます(;_;)更新が遅れていますが、よろしくお願いします! (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも水 | 作成日時:2013年12月26日 3時