story 016. ページ17
｢泣いてるAも好きだけどな｣
クロロから発せられた言葉に戸惑いを隠せなかった。
その反面、素直に照れた。
｢え、うん･･･｣
｢･･･｣
｢･･･｣
｢あー！もー！｣
その言葉のあとに私の髪の毛が乱れた。
｢は？なに？｣
もともと髪の毛を触られるのが嫌いな私は喧嘩腰でクロロを見上げると
色白の肌が朱色に染まっていた。
｢普通に、照れるなよっ･･･｣
片手で口元を隠しながらそう呟くクロロを見て、
私の怒りがスーッと引いた。
その代わり、徐々に頬に熱が帯びる。
｢･･･顔赤いぞ｣
｢団長こそ･･･｣
｢･･･｣
顔が赤いクロロを初めて見て、ふと笑みが零れる。
｢･･･Aはどこに行きたい？｣
｢私はどこでもいいよ｣
｢じゃあ、ちょっと付き合ってくれるか？｣
｢･･･いいよ｣
“付き合って”その言葉をこしょばく感じつつ、私は返事をした。
クロロは信号を左に曲がり、車を走らせる。
だいぶ経ってから、ムプルタウンと書かれた標識が見えた。
.
.
.
｢待ってよ！団長｣
｢今は名前で呼べ、目立つ｣
慣れた足取りで古本屋に入っていくクロロを追いかけ、中に入ると
古い紙ならではの独特な香りがした。
｢･･･ここきたことある｣
感覚的に感じ呟くと、クロロの耳がそれを拾った。
｢俺も、前来たとき懐かしく感じた｣
そう言いながら、本に手を伸ばすクロロを横で見ていると
黒髪で長髪の女の人が奥で本を選んでいた。
この店に行くまで人とあまり接触はなかったのに
お客がいることに少しびっくりした。
“本好きの穴場”って訳ね。
クロロは自分が欲しい本を探しながら
だんだん奥の方に進んでいく。
後ろの本棚の飛び出した本に足をぶつけるクロロを見ていると
痛かったのか、ぶつけた場所を摩るのが可愛くて、思わず声を出して笑った。
｢･･･笑うな」
｢だって、ク･･･｣
｢クロ･･･ロ？｣
私が言おうとした名前を先に言われ、笑いが途絶えた。
声がした方向を見ると、先程奥にいた黒髪の女の人が立っていた。
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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます！！更新…がんばります（ ; ; ） (2015年7月16日 20時) (
レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます（；＿；）更新が遅れていますが、よろしくお願いします！ (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです！更新頑張ってください！！ (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも水 | 作成日時：2013年12月26日 3時
