story 015. ページ16
｢あぶねえだろ！｣
横を通ったトラックから怒声が聞こえ、
辺りを見回すと、反射的にハンドルをきってたらしく、
物がいろいろと落ちていた。
Aもバランスを崩したのか、さっきと違う体勢をしていた。
｢A、すまない。大丈夫か｣
｢頭、打った｣
｢･･･すまない｣
｢ティッシュちょうだい｣
｢わかった、ティッシュ？｣
言われるがままにティッシュを渡すと、
Aは外の方を向き鼻をかみだした。
｢･･･花粉症か？｣
｢･･･違うし、バカ｣
んー、女っていまいちわかんないな。
まぁ、同じ性別の考えてることもわからないのに、
違う異性の考えてることなんかわかるわけないか。
特に、シャルとか。
｢･･･その女綺麗？｣
考え事をしていたからか、いきなり話しかけられ心臓が飛び跳ねた。
｢･･･顔はじっくり見ていないからわからないな｣
｢は？団長の女でしょ？｣
俺の言葉に大げさに反応するAに怪訝な顔をしつつ
｢俺がいつそんなこと言った？
今回の仕事の関係者に会ってきただけだ｣
それが、たまたま女だっただけだと付け足した。
説明しても、なんの反応もしなく黙り込むAにため息をついた。
｢シャルには男って話してあったから、
他の人たちには言わないで置こうと思ったんだ
あいつにバレるとめんどくさいからな｣
｢･･･そうだったんだ｣
俺の言葉に一人で納得したのかそう呟いた後、
グスっと鼻をすすったあと袖で目元を擦った。
｢泣いているのか？｣
｢違うよ、花粉に･･･やられただけ｣
｢･･･そうか｣
｢うん･･･｣
何を話せばいいのかわからなくなり、お互い黙り込む。
Aは窓の外を向き、俺はハンドルを握りアクセルを踏み込んだ。
｢団長、ごめんね｣
｢･･･｣
何に対して謝ってるのか分からず、咳払いをしてから
｢泣いてるAも好きだけどな｣
そう言うと、きょとんとしたAはこちらを向いた。
その目からは涙はもう溢れていなかった。
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もも水(プロフ) - 畜生アダルトリオ可愛いな畜生さん» ありがとうございます！！更新…がんばります（ ; ; ） (2015年7月16日 20時) (
レス) id: a9d48669b2 (このIDを非表示/違反報告)
畜生アダルトリオ可愛いな畜生 - うおぉ……シャル君えげつない…!!(((そこもまた可愛いけど★(((((更新頑張って下さい!!もう全力で応援してます!! (2015年7月15日 23時) (レス) id: 6ae8615bc3 (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - カトルさん» ありがとうございます（；＿；）更新が遅れていますが、よろしくお願いします！ (2014年11月20日 19時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
カトル - とても面白いです！更新頑張ってください！！ (2014年11月15日 21時) (レス) id: 268f32aa7e (このIDを非表示/違反報告)
もも水(プロフ) - ロックさん» 返信遅れてすみません;; 見てくれて感謝です(^-^) これからもお願いします♪ (2014年10月9日 0時) (レス) id: dab8882af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも水 | 作成日時：2013年12月26日 3時
