〜奈落の生活〜 ページ2
ザシュッ!!
刀を振り命じられた相手を斬る。
「………た、すけ………」
ズリズリと這いずり逃げようとする男の傷口を強く踏み頸動脈を斬る。
絶命したのか男は血の泡を吹いていた。
「これでいいか……………」
狐の面を取り、一息つく。
さっさと戻ろう。
虚様に報告しなければいけないし。
トントン
「虚様、Aです」
虚「どうぞ」
虚様の部屋に入る。
虚「その顔は……簡単でしたか?」
私はなんと言えば正解か分からず少しうつ向く。
虚「怒ってる訳じゃありませんよ」
虚様は優しい声で柔らかく笑う。
「…………簡単、でした」
虚「そうですよね…………」
「その…………私も虚様や朧様のように一緒に、任務をしたい、です…」
虚様は少し間を開ける。
虚「すみません。まだそれはお待ち下さい。貴女にはあとひとつ、ある仕事をこなして頂きたいのです」
「じゃあ今から_________ッ」
いつの間にか背後に移動していた虚様が私の口を押さえる。
虚「貴女は頑張り過ぎです。少しお休みなさい」
耳元で優しく囁く。
するとクラリと視界が回る。
倒れ込む瞬間に虚様の腕で抱き止められる。
「も、申し訳ありませんッ………」
虚「怒ってませんよ。今日はもうお戻りなさい」
「はい……………」
少しフラフラする体を動かし自分の部屋に戻る。
朧「Aか」
「朧様」
朧「任務は大丈夫だったか?」
私は首を縦に振る。
朧「…………疲れが出ているぞ。部屋まで送る」
「い、いえ、結構です。ご迷惑は掛けられませぬ」
朧「黙って甘えてろ」
朧様はそういうと私を横抱きにする。
朧様の心音がすぐ近くに聞こえて少し恥ずかしかった。
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suzu0417odo(プロフ) - すごく面白いです。続きが見たいですが、もう更新しないのでしょうか?楽しみにしてます。 (2021年3月28日 13時) (レス) id: 7646a11ad3 (このIDを非表示/違反報告)
輪切りナタデココ - オレオさん» ありがとうございます!ぶっちゃけイマイチかなって思って消そうとしてたんですが、めっちゃ励まされました!!これからも頑張ります! (2020年10月31日 18時) (レス) id: 930eadd208 (このIDを非表示/違反報告)
オレオ - が、出来ればこちらも更新して欲しいです...まあでも更新ご自身のペースで頑張って下さい。いつでも応援しています!(プレシャーを掛けていたらすみません、あと続けて送ってしまいすみません) (2020年10月18日 23時) (レス) id: f1a77dab98 (このIDを非表示/違反報告)
オレオ - 面白かったです!夢主ちゃんに価値があるとは...。すごく気になります!私生活が大変だとは聞きますが、更新頑張って下さい!わがまま言ってすみません(-_-;)。 (2020年10月18日 23時) (レス) id: f1a77dab98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:輪切りナタデココ | 作成日時:2020年7月11日 14時