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◇ 御幸side ◇
「香菜ちゃん、見学してどうだった?」
練習後、すぐに香菜ちゃんのもとに行った。
「もう最高でした!御幸先輩ももちろん、結城さんのバッティングも小湊さんと倉持さんの二遊間も、全部がすごかったです!!」
「もうそんなに部員の名前覚えたのか。」
香菜ちゃんはかなり興奮してるようで饒舌だ。
そんな姿を見て、俺もつい笑ってしまう。
香菜ちゃんって面白いよな。
見てて飽きない。
「あ、今日は暗いし送ってくぜ?」
「いいですよ!迷惑かけられません!」
俺は遠慮する香菜ちゃんの手を握り、引っ張った。
「いーよ、迷惑かけて。女の子一人で帰らせる方が嫌だし。」
「っ……じゃあお言葉に甘えて。」
たったこれだけで大人しくなり、顔を真っ赤にする香菜ちゃん。
この反応が初々しいから恋愛経験あんまりないな。
純粋で簡単に騙される。かわいいな。
そんなことを考えながら、俺達は暗い道を歩き進めた。
「御幸先輩、今日はありがとうございました!」
「香菜ちゃんみたいな可愛い子なら全然いーよ。」
「もう!そういうことは簡単に言わないでください!」
そう言いつつも、嬉しそうに顔赤くしてるくせに。
さて、ここで……。
「簡単じゃないよ。香菜ちゃんだから。」
「え……それってどういう……?」
「俺、香菜ちゃんに一目惚れしちゃったんだ。」
「えっ!?」
元々赤かった顔はさらに茹でタコのようにボンッと赤くなる。
面白いくらいに見事に騙されるな。
「香菜ちゃんは俺のこと嫌い?」
「いえ!!」
「じゃあ好き?」
香菜ちゃんは迷いながらもゆっくり縦に頷いた。
俺は香菜ちゃんの顎をくいっとあげ、そっと触れるだけのキスをする。
女なんて、みんな同じだ。
それは香菜ちゃんもだろ?
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るな - 何度も見ちゃいました。凄く泣けるし、面白いし、この作品凄く大好きです! (2015年3月4日 15時) (レス) id: 89438c4b0f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 何度も見ちゃう!そして感動! (2015年2月10日 18時) (レス) id: 8d66b50b66 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - ★アリス☆┗┃∵┃┓さん» コメントありがとうございます!!感動してもらえるなんて嬉しいです(o゚▽゚)書いたかいがあります笑!わ (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - しゅな(?´ ? ` )ノさん» 嬉しいお言葉ですー!こちらこそ、ありがとうございますです(*T▽T*)コメント、あざっした!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - soraさん» そう言ってもらえる小説を書けて、嬉しいです(*T▽T*)私なりに頑張ります!コメント、ありがとうございましたッ!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:○ | 作成日時:2014年10月11日 21時