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◇貴方side◇
気持ちを伝えるとなっても、心の準備はまだ出来ていないし
どのタイミングで言い出せば良いか、わからない。
取りあえず、落ち着こうと必死になっていると一也が口を開いた。
御「あのさ、Aの本当の気持ちを教えて欲しいんだ」
まさか一也から聞いてくるとは思ってたなかったので驚いたが、少しだけ落ち着いた。
貴「…うん」
私は自分の感情を全部吐き出した。
貴「私、ずっと一也のことが好きだったんだ。だから一也が私とは仲良くしてくれて、嬉しかった。
そんな時、香菜ちゃんが現れて一也が取られると思ってすごい焦った。
でも、色々考えると一也の隣に居るべきなのは私じゃなくて香菜ちゃんじゃないとダメだってわかったの。
香菜ちゃんには酷いことしたけど、二人を付き合わせるために意地悪したんだ。ごめんね」
ここまで言うと、体のそこから熱くなって涙が出そうになった。
声も震える。
だけど、伝えなきゃ。
貴「二回目だけどもう一度言うね?
一也のことが好きです。大好きです!」
泣きそうでボロボロの顔かもしれないけど、笑顔で伝えた。
もう、これでいいんだ。
御「…そっか。今まで、Aの気持ちに気づかなくてごめんな。
そして、ありがとう。俺のために色々してくれて」
一也も申し訳なさそうに笑ってくれた。
貴「じゃあ、バイバイ。一也…」
御「ああ、バイバイ」
私は屋上から、一人出た。
私達は『またね』とは言わない。
次はないから。
さよなら、一也…。
これでちゃんと終わったよ。
私は誰もいない廊下で我慢することなく、
涙が枯れるまでたくさん泣いた。
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るな - 何度も見ちゃいました。凄く泣けるし、面白いし、この作品凄く大好きです! (2015年3月4日 15時) (レス) id: 89438c4b0f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 何度も見ちゃう!そして感動! (2015年2月10日 18時) (レス) id: 8d66b50b66 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - ★アリス☆┗┃∵┃┓さん» コメントありがとうございます!!感動してもらえるなんて嬉しいです(o゚▽゚)書いたかいがあります笑!わ (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - しゅな(?´ ? ` )ノさん» 嬉しいお言葉ですー!こちらこそ、ありがとうございますです(*T▽T*)コメント、あざっした!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - soraさん» そう言ってもらえる小説を書けて、嬉しいです(*T▽T*)私なりに頑張ります!コメント、ありがとうございましたッ!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:○ | 作成日時:2014年10月11日 21時