悪役なりの精一杯の恋だから【ダイヤのＡ】

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◇貴方side◇






月曜日、今日は寝不足で少し辛い。



一也や香菜ちゃん、倉持のことを考えたら眠れなかったのだ。



特に倉持。



倉持には感謝している。



でも、まさか告白されるとは思ってなかった。



今まで倉持の気持ちに気づかないほど、



一也に夢中だったんだ。



だから、倉持のことは曖昧にしたくない。



一也の件が終わったら、ちゃんと返事をしようと思う。



私の中での答えはもう決まっている…。



だから、待っててね。





机に座ってた私は立ち上がり、教室から出た。





一也は香菜ちゃんのこと好きって自覚した。



けど、香菜ちゃんはまだ。



女の勘だけど、香菜ちゃんも一也のこと好きだと思う。



ただ、素直になれないだけ。



私は悪役として、



香菜ちゃんに素直になってもらうために行動する。





私が向かった所は香菜ちゃんのところ。



香菜ちゃんは廊下で一人で歩いてたので



チャンスだと思い、近づいた。






貴「ねぇ、ブスちゃーん。

変わらず一也と仲良くしてるみたいだね？」


松「…池野先輩には関係ありませんよ」






香菜ちゃんは鋭い目つきで睨んできた。



気が強い子だわ。






貴「アンタのせいで一也が

遊んでくれなくなったんだから関係あるよ」


松「私のせいじゃないですよ」


貴「そういうのウザいから。

だから放課後、一人で体育倉庫に来て」






香菜ちゃんは行くわけ無いでしょ、



というような顔をして怖い顔をしている。






貴「あ、泣き虫の香菜ちゃんは一人じゃ来れないかw」


松「っ…いいですよ！一人で行ってあげますよ！」






軽く挑発すると、すぐに乗って来た。



香菜ちゃんが気が強くて、頭が良くなくてよかった。






貴「じゃあ、楽しみに待ってるから」






そう言い、最後まで悪態ついて教室に戻った。



ふぅー…、これ精神的に疲れるな。

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