悪役なりの精一杯の恋だから【ダイヤのＡ】

▽.２７ ページ28

◇御幸side◇






松「本当に落としただけですよ！人とぶつかって、その拍子に落としたんです！」


御「ふーん…」






香菜ちゃんの話は多分、本当だろう。



けど弁当落としただけで、そんなに辛そうな顔してるのか？



…違うよな。






御「ねぇ、香菜ちゃん。本当の事話して？

俺、香菜ちゃんのこと知りたいんだよ」







香菜ちゃんに対する、



このフワフワした気持ちは何だろう？



なんか安心する。



いつも女に言ってる優しいセリフも簡単に出てくる。



まるで、本心みたいな。





香菜ちゃんのことが知りたい。


香菜ちゃんの事が心配なんだ。





…まさかな？







松「…やめてください。

私のこと遊びなのに優しくしないでください！」







遊び…？



確かに、遊び目的で香菜ちゃんに近づいた。



でも、今まで一人の女にこんなに執着したことあったか？



一緒に居て面白いと思った女、A以外にいたか？



居ないよな。



この気持ちはやっぱり…







御「もう遊びじゃないよ。本気だよ」


松「嘘言わないでさい！さっきまで他の女と遊んでたじゃないですか！！」






見られてた…？



最悪だ。



何やってんだよ、数時間前の俺。



やっと、この気持ちに気づいたのに。







御「ごめん。本当に俺、最低だと思う。でも、もう女遊びしない。

これからは香菜ちゃんしか見ないよ」


松「そんなの信じられませんよ！」


御「香菜ちゃんに信じてもらえるように頑張る。

だから、香菜ちゃんも俺のこと見て？」






俺の真面目な態度に対して、香菜ちゃんは戸惑っている様子だ。






松「…やめてください！！そんな…そんな！！」






香菜ちゃんは何か言いかけて、



自分の荷物を持って屋上から走って逃げた。






◇


ヤバイ。

あと、２３話で終わる気がしない(´・ω・`)

焦って書いたら急展開になってしまった…。笑

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