悪役なりの精一杯の恋だから【ダイヤのＡ】

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◇御幸side◇






昼休みになると、俺は遊んだ女と別れた。





これから、どうするかな…。



とりあえず、飯食おう。



Aは…？



もう先に食べてるか。



屋上でスコアブックでも見ながら、パンでも食べよう。





俺は購買でパンを買い、屋上に向かった。





◇





屋上では、心地よい風が吹いていた。



しかも天気もいい。



だが、この場に不似合いな人が一人いた。






御「…香菜ちゃん？」






屋上の隅で丸くなって、俺が屋上に来たのも気づいてないようだ。



明らかにいつもと様子が違う。



気になった俺は、すぐに香菜ちゃんに近寄った。






御「香菜ちゃん、どうしたの？」


松「え！？みみっ御幸先輩ｯ！！？」






俺が声をかけると、かなり驚いていた。



ヤバイ、ちょっと笑えてくる…w



だが、そんな思いもすぐ捨てることになる。






御「…その弁当どうしたんだ？」






香菜ちゃんの手には、中身がグチャグチャになった弁当があった。



そして、たぶんお母さんの手作り。←





松「…別に落しただけてすよ！てか、あっち行ってください！」






俺を威嚇するように睨みつけてくる。



相変わらず冷たいなー。



でもさ、俺は行かないよ。






御「本当に落としただけ？」






だって、香菜ちゃん





辛そうな顔してるから…。

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