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お互いの舌を絡ませ、次第に激しくなっていく。
一也は器用に私のシャツのボタンやブラのホックを外していき、肌が露出する。
スカートの中にも手を忍ばせ、そっと敏感なところに触れてくる。
『んっ……一也!』
「声、抑えろよな?」
『……うん。』
そのまま一也に身体を任せ、そっと身体を重ねた。
◇
乱れてしまった服をゆっくりと直す。
事が終わった後は、何とも言えない複雑な気分になるものだ。
「じゃ、俺は新入生に可愛い子いるか探してくるわ。」
すでに服を整えた一也は、資料室のドアに手を掛けて言った。
『また遊ぶの?』
「まーな。」
ニヒヒッと笑う一也にもう慣れてしまった私は呆れの言葉も出ない。
悲しくなるだけ。
終わった後なのに、すぐ次の女ですか。
本当は行って欲しくないけど、そんなこと言える訳がない。
この気持ちを隠すため、出来るだけ気にしていないような顔をする。
『そう、可愛い子いるといいね。』
素っ気なく言うと「そうだな。」と、だけ返事して一也は行ってしまった。
資料室に私1人、取り残された。
『……一也、行っちゃったな。』
ぽつり、呟いた言葉が虚しく部屋に響く。
一也はいつもどこかに行ってしまう。
私の手の届かないところに。
そのたびに寂しく、切ない気持ちになる。
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るな - 何度も見ちゃいました。凄く泣けるし、面白いし、この作品凄く大好きです! (2015年3月4日 15時) (レス) id: 89438c4b0f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 何度も見ちゃう!そして感動! (2015年2月10日 18時) (レス) id: 8d66b50b66 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - ★アリス☆┗┃∵┃┓さん» コメントありがとうございます!!感動してもらえるなんて嬉しいです(o゚▽゚)書いたかいがあります笑!わ (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - しゅな(?´ ? ` )ノさん» 嬉しいお言葉ですー!こちらこそ、ありがとうございますです(*T▽T*)コメント、あざっした!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - soraさん» そう言ってもらえる小説を書けて、嬉しいです(*T▽T*)私なりに頑張ります!コメント、ありがとうございましたッ!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:○ | 作成日時:2014年10月11日 21時