悪役なりの精一杯の恋だから【ダイヤのＡ】

▼.１２ ページ13

◇御幸side◇






どうやら、香菜ちゃんに踏まれた足が運悪く、軽い捻挫になってしまったのだ。



けど、練習を休むわけにはいかない。






御「監督。今日は練習、別メニューやってもいいですか？」


片「別に構わんが、サボるなよ」


御「はい」






怪我をしたことは秘密にし、



足に負担がかからない練習をするため、



トレーニングルームに向かった。




◇





俺は一人で黙々とトレーニングしていた。



そんなとき、香菜ちゃんが現れた。






松「あの…、もしかして足怪我してます？」


御「どうだかなーw」


松「…私のせいですよね。あの時、踏みつけたから…」







知らないふりしたけど、



香菜ちゃん気づいてるよな。






御「別に気にすんな。これくらいすぐ治る」


松「本当にすみませんでした！！」


御「え？」






香菜ちゃんは深々と頭を下げ、謝ってきた。



今までの冷たい態度とは違い、少し驚いてしまった。



が、俺はチャンスだと思った。






御「本当にいい迷惑だよなw」


松「うっ…」



　


俺が責めると、ドンドン小さくなる香菜ちゃん。






御「本当に悪いと思ってるなら、明日俺と一緒に食べて」


松「は？そんなことでいいんですか…？」


御「もちろん、香菜ちゃんの手作り弁当な！w」


松「…わかりましたよ！！」


御「やったw」






怪我したことは最悪だけど、



明日は香菜ちゃんと一緒だしいいかな？



明日、楽しみだなーw

▽.１３→←▽.１１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す