悪役なりの精一杯の恋だから【ダイヤのＡ】

▽.１１ ページ12

◇御幸side◇






御「香菜ちゃーん♪」


松「ゲッ…」





放課後、



野球部のマネになった香菜ちゃんに早速近づく。


香菜ちゃんは顔を歪め、かなり嫌そうな顔をしている。






御「嫌そうにされると傷ついちゃうなーw」

松「…そうですか」






香菜ちゃんはそれだけ言うと、一人でスタスタ歩き始める。






御「香菜ちゃん、明日一緒にご飯食べない？」


松「……」


御「俺、香菜ちゃんの手作り弁当食べたいなー」


松「……」


御「ねぇー、香菜ちゃーん！」


松「あー！！もう何なんですか！！？」






俺は諦めずにしつこく話し続けた結果、



香菜ちゃんはキレた。






松「近づかないで下さいって言いましたよね！？

私、貴方のことを大嫌いなんです！！」


御「やっぱり俺のこと嫌い？w」


松「当たり前じゃないですか！！」


御「俺は香菜ちゃん好きだよ？」


松「私は貴方みたいな人、この世で一番嫌いです！」






ははっ、好きって言っても全然動じねぇーw



そんなに俺が嫌いか？w






御「俺はそんな香菜ちゃんが大好きwおもしれーw」


松「気持ち悪いです！」






さてさて、



香菜ちゃんはどうしたら俺に惚れてくれるかな？






御「じゃあさ、

俺が女遊びやめたら好きになってくれる？」






すると、香菜ちゃんは俺の足を思いっ切り踏みつけた。






御「いってー！！」


松「私が御幸先輩のことを好きになることは絶対ありえません！」






怖い顔をして言った香菜ちゃんは、痛くて動けない俺を置いて一人で行ってしまった。






御「ははっ、俺選手なのに酷くね？w」






これで怪我でもしたら笑えねーぞ？



つか、香菜ちゃん暴力的すぎw





今はここまでにして、練習するか…





そう思い足に力を入れ歩こうとすると






御「…ん？」






足に違和感が…？

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