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今日から高校二年生になる。
高校生といえば青春真最中の時期のはずなのだが、私はあまり興味がないし、謳歌するつもりもない。
ただ、学年が進級しただけ。
淡いピンクの桜が舞い散る中を登校し、人混みをかき分けてクラス表の確認を済ませ、新たな自分のクラスに向かう。
賑わう教室のドアをうるさいなぁ……と眉間にシワを寄せながら開けると、すぐに愛しい彼の顔が目に入る。
彼の顔を見るだけで、じわりと心が暖かくなり眉間のシワは消え、顔が緩んでしまう。
これだけのことで、好きって思ってしまって胸が苦しくなる。
『おはよ、一也。』
「おはよ。今年も同じクラスだな。」
窓際に立ちながらスコアブックを見る一也に近づき挨拶をすると、すぐに目線をコチラに移して返してくれる。
『そうだね』と、一言返して私はそのまま一也の腕に絡みついた。そして、そのまま耳元で囁く。
『ねぇ、入学式サボろうよ？』
「……そうだな。」
私の言葉にニヤッと一也は笑い、私達は誰にも気づかれることなく教室を出て、人気のない資料室に向かった。
◇
ガチャっと資料室の内鍵を閉めた瞬間、互いの唇を合わせる。
「A。」
『んっ……。』
一也と私は、“ 恋人 ”というような可愛いらしい関係ではない。
ただ、体を合わせるためだけ関係。
一也にとっては恋愛はただの遊びで、毎日のように女を変えて遊び、最後には捨ててしまう。
それが一也だ。
私もその遊び相手の一人。
だが、私は見た目が好みだからという理由で何度もあいてをしてもらっている。
私は他の女と違い、一也の側にいられる。
少しだけ優越感に浸れるが、一也が他の女といるだけで、そんな感情は呆気なく壊れてしまう。
一也は最低な男だ。
一也が好きな私は馬鹿。
でも、やめられない。
だって一也が好きなんだもん……。
『一也……。』
「ん？」
『抱きしめて。』
「……いいよ。」
一也の匂いに包まれ、そっと目を閉じる。
さぁ、今日も溺れましょうか。
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るな - 何度も見ちゃいました。凄く泣けるし、面白いし、この作品凄く大好きです！ (2015年3月4日 15時) (
レス) id: 89438c4b0f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 何度も見ちゃう！そして感動！ (2015年2月10日 18時) (レス) id: 8d66b50b66 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - ★アリス☆┗┃∵┃┓さん» コメントありがとうございます！！感動してもらえるなんて嬉しいです(oﾟ▽ﾟ)書いたかいがあります笑！わ (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - しゅな(?´ ? ` )ﾉさん» 嬉しいお言葉ですー！こちらこそ、ありがとうございますです(*T▽T*)コメント、あざっした！！ (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - soraさん» そう言ってもらえる小説を書けて、嬉しいです(*T▽T*)私なりに頑張ります！コメント、ありがとうございましたッ！！ (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○ | 作成日時：2014年10月11日 21時
