流星群

流星群 33 ページ35

ななside



ツンッと体を刺すような寒さを感じ目を覚ます。


当たりを見渡すと向かいのソファでふんぞり返りながら寝ている兄さん、慶くん。






そして私に膝枕をしながら寝ている公平先輩。





『(！？！？！？なんで公平先輩が！？)』




理解しようと頭をフル回転させる。そして、自分の服装を見てはっとなる。昨日のままだった。




そうか。私はあの後先輩に言われた通り太刀川隊の隊室で待ってだけど睡魔に勝てず寝てしまったのだ。





それにしても気持ち悪い…。運動した後そのまま寝てしまっているので気持ちが悪い。




先輩に預けていた体をそっと起こし、どうしたものかと考える。



出｢ん…起きたのか？｣


『あ、すいません。起こしてしまいましたか？』



時計を見ればまだ朝の4時。先輩は眠たそうな目でこちらを見ている。



出｢いや、大丈夫。それよりどした？眉間にシワがよってんぞ。｣


私は先輩に事の経緯を説明した。



すると公平先輩はどこからかおもむろに服を取り出した。


出｢これ俺のだけど使っていいぞ。シャワー室ならこの部屋出て右手にあるから。｣




『え、でも…。』


私は躊躇ったが公平先輩はもう既に夢の中。


好意を無駄にする訳にもいかず、私は公平先輩の服を持ちシャワー室にむかった。

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