流星群

流星群 32 ページ34

出水side


本部に着くとそこには太刀川さんと碧さんの姿。


多分、俺らのことを待っててくれたのだろう。




太｢お！帰ってきたか…ってなな半分寝てね？｣


俺たちに気づくなりそういう太刀川さん。



出｢そうなんすよ。危ないからおぶって帰ろうかと思ったんですけど頑なに嫌がられて…｣


碧｢あぁ、こいつは昔っから寝そうになってもおんぶさせてくれなかったからなぁ。｣


相変わらずだ、とななの頭を撫でる碧さん。



碧｢なな？出水これから会議だから手離そ。｣


ななは先程と同じようにいやいや、と首を振る。


太｢お前、なんでこんなに懐かれてんだよ…。｣




太刀川さんは驚いた顔で言った。


出｢え、これ懐かれてるんですか？？｣




碧｢安心できるから離れたくないんだろう笑 ｣



なるほど…。まぁ、懐かれて悪い気はしないな。


俺はななの前にしゃがみ、手を握った。



出｢俺、これから会議行かなきゃなんだよ。だから待っててくれるか？｣


ななはコクンと頷く。



出｢太刀川の隊室覚えてるだろ？柚宇さんも居るしそこに居な？｣



また頷く。



出｢よし、いい子だ。｣



俺はくしゃくしゃと頭を撫でてやる。

嬉しそうに目を細めるなな。



ほんと小動物みたいだな、なんて思ったり。



そしてななはフラフラと隊室へ向かって行った。




〜その頃〜


太｢え、本気で懐いてる…。｣




碧｢そうだな。それに出水も満更ではなさそうだ。｣


太｢まあ、ななが幸せならそれでいいか。｣



碧｢だな。｣




兄貴分の2人は妹の変化に寂しくも嬉しさを覚えていましたとさ。

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