流星群

流星群 31 ページ33

出水side

静かだ。



とても静かだ。



今俺は秀次、ななの3人で歩いているのだが2人とも何も喋らない。



『(こういう時槍バカが居たらなぁ…。)』


と、先に緊急脱出した米屋のことを考える。



ぽすっ




右肩に何かが当たる。なんだなんだとそっちを向けば今にも眠ってしまいそうな ななの姿。



まぁ、もう日付を跨いでいるし眠たくなるのも仕方ないだろう。


出｢なな、眠いか？｣


小さな子みたいに首を横に振るなな。嘘つけ。めちゃくちゃ眠そうじゃねーかよ。


出｢おぶってやるから寝てろ？｣



おぶろうとしてもいやいや、と抵抗される。困ったもんだ。



出｢じゃあ、歩けるか？｣


そう聞くとコクンと頷き俺の隊服の裾を握った。


ほんと小さな子供をあやしてる気分だ。


出｢秀次。俺、こいつのペースに合して帰るから先にいっててくれ。｣


三｢分かった。｣


急に立ち止まった俺たちを不思議そうに見ていた秀次に声をかける。



秀次はそのまま本部に向かっていった。



出｢じゃ、俺達も帰るかー。｣



ななのペースに合わせて俺も本部への道を進んだ。

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