流星群

流星群 24 ページ26

出水side



米｢弾バカ。なな迎えに行くぞ。｣


出｢へいへい。｣


昼休みになるや否や槍バカに連れられななの教室へ。


出｢なないるかー？｣

教室を覗くとざわめきが起こる。主に女子から。


まぁ、これでも俺はA級1位の太刀川隊の射手。



米屋は7位三輪隊のアタッカー。割と顔がしれてる。


烏｢あれ、先輩。どうしたんですか？｣


出｢お、烏丸。そこのちびっ子に用があるんだよ。｣


顎でクイッとななを指す。


出｢てことでこいつ借りてくな。｣



俺は未だに俺たちに気づいてないななの手を引っ張る。



『えっ、』


なんでーや、どこいくんだーとか言ってたけどガンスルー。

ななのリュックを米屋に預け、屋上に向かった。



『なんですか、いきなり。』


何故ここに連れてこられたか理解出来てない様子だ。


そんな ななを横目で見ながら弁当を広げる。


米｢ウィンナーもーらい！｣

出｢おい！俺のウィンナー返せ！！｣



米｢もう食べたもんねー。｣



にしし、と意地悪く笑う米屋。




『なんで私は先輩方と屋上でご飯を食べてるんですか。』



ゲンナリとしながらななが口を開く。


出｢俺らが連れてきたからだろ？｣



『そういう事じゃなくてですね…。』







米｢お友達の居ないななへの俺らなりの配慮だよ。ありがたく受け取れ。｣



箸でななをさしながら言う。


『まぁ、別に約束してた子もいませんしいいですけど。』



ななは諦めたのか抱きしめていたリュックからお弁当箱をだす。


出｢え、少なくね……？｣


取り出したお弁当箱は驚きの小ささだった。


『先輩からしたらそうかもですね。』


俺からしたらとかじゃなく世の中の大半の人からしたら少ないだろ？！なんで高校生にもなって幼稚園児が使ってそうなお弁当箱なんだ！


出｢お前そんなんで死な ないわけ？てか、足りるの？｣

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