流星群

流星群 20 ページ22

ななside


出｢そう言えばお前、クラスどこなの？｣


3人でくだらない話をしていたら公平先輩はおもむろに聞いてきた。


『1-Bです。』


米｢お、てことは烏丸や時枝と一緒かー。｣


こくこくと首を振る。


『まぁ、京介はともかく時枝くんとは話したことないんですけどね。』

そう。もう1月にもなると言うのにクラスの大半の人と話したことがない。


そもそもあまり学校に行かないのだから当然と言えば当然だろう。



出｢え、お前友達いんの？大丈夫か？｣


公平先輩が心配そうに聞いてくる。本気で心配そうな顔をしている。あなたは兄さんですか……。


『別に京介いますし気になりません。』



米｢てか、なんで烏丸と知り合いなんだ？ボーダーにはまだ入ってないだろ？？｣



『兄さんが迅さんと仲がいいので玉狛によく遊びに行くんです。その時私も連れていかれたりしてたので…。』



兄さんは慶くんと仲良いだけではなく、迅さんとも仲がいい。


そのおかげもあって私は玉狛支部でボーダーのあれこれを教えて貰えたのだ。


出｢うちの太刀川さんとも仲良いし碧さんの人脈やべーよな。｣


『まあ、忍田さんの弟子ですしボーダー創設時からいるので人脈はそれなりにあるんじゃないんですかね。』


米｢え、あの人そんな前からいたの！？｣



『え、そうですよ？』


2人の反応を見る限り普通のことではないらしい。


出｢じゃあ、なんでお前はその時ボーダーに入んなかったんだ？｣



『面白いと思わなかったからです。』


素直に聞かれたので素直に答える。



なるほど、と納得する公平先輩と首をかしげる米屋先輩。


私は説明せず学校への道のりを歩いた



〜一方その頃〜

米｢面白くなさそうだったからってどういうことだ？｣


出｢あいつ面白いと思わないと何もしないやつなんだよ。｣



米｢へー…変なやつだな。｣



そんな会話が繰り広げられてたなんて知る由もなかった。

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