【ポケモン】彼女は静かに眠りにつく

8話 ページ10

━キバナsaid━

ようやく、近くでホテルを見つけることができた。しかし、問題点をあげれば、ベットが一つしかないのだ。おかしい。部屋を頼むときは、ちゃんと確認をしたハズだ。ただ、案内したホテルマンがぎこちなく接していたので、多分緊張していたせいで、ベットが一つの部屋の鍵を持ってきたのだろう。

「とりあえず、Aはベットで寝てくれ」

「いえ、ホテルを見つけたのはあなたでもあるし、この子を見つけたのもあなたなので…！」

そう彼女は、ブンブンと手を横に振る。

「いや、俺ソファーでも寝れるし、てか、せっかく名前を教えたんだから、俺の名前言えよ。そんな堅苦しくする必要はないだろ？」

「えー………」

そう彼女は、嫌そうな顔をした。確かに、嫌なら強制して言わせるのも、相手が嫌がるもんな。そう思い、無理しなくていいと言おうとした。

「キバナ…！」

すると、彼女は恥ずかしそうに俺の名前を言う。さすがに、不意討ちを食らった。

「まぁ、それで良いんじゃねーかな？」

そう言い、俺は恥ずかしくなりフードを被った。

「呼び捨てになったけど、良いの？てか、何でフード被ったの？」

「気分だ、気分！」

そう言い、俺はフードを深く被る。それを見ていた彼女は不思議そうな顔をしていた。

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