4話 ページ6
ミアレシティに着き、私はサザンドラをモンスターボールに戻した。肩に乗っていたイーブイを降ろし、タウンマップで確認する。流石に、ミアレシティは広いためタウンマップで確認しないと何があるのかわからなくなる。
「ブイ、ブイ〜!」
すると、イーブイはピョンピョンと走り出した。
「ちょっと、君!待ってよ!」
私は、タウンマップをバックに入れ、イーブイを追いかけた。本心としては、やっと離れてくれるのかと思うが、イーブイは野生だ。絶対、噛むことはないだろうが万が一、子供に怪我を負わせてしまったら一大事だ。自分のパートナーじゃないのに、何で私はこのイーブイに振り回されなければならないんだ!そう思いながら、追いかける。
しかし、イーブイを見失った。挙げ句の果てに、雨まで降りだしてきた。小雨ならまだ良いが、どしゃ降りの雨だ。
「最悪………」
ポタポタと、冷たい雨が降り注ぐ。そういえば、″あの時″も雨だったな。私が私じゃなくなった″あの日″。私が誓った″あの日″。錆びた歯車が動き出したように、運命は動き出したんだ。
「………忘れなきゃ」
そう言い、私は自分の頬を両手で叩いた。昔の思い出は嫌いだ。私は、弱い者ではない。今の私は強いんだ。だから………
私は、イーブイを再び捜すことにした。
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ナノセンチメンタル(プロフ) - ついに続編が出ました。ここまで続いたのは皆様のおかげです。続編のタイトル名が変わってますのでお気をつけください。なお、続きは来週の水曜日あたりに更新します。 (2020年2月23日 20時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - ナノセンチメンタルさん» 続編ですか…良いですね(^_^;)是非とも読ませていただきます。 (2020年2月10日 19時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
ナノセンチメンタル(プロフ) - コメントありがとうございます!読んでくれた方が楽しんでもらえるような小説をこれからも書いていきたいと思います。この作品の続編も検討しているので、興味があったらぜひ読んでください。続編の報告は、コメント内で報告します。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 面白い作品です。更新頑張って下さい。 (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナノセンチメンタル | 作成日時:2019年12月20日 21時