キラキラとまぶしいね、君は 2 ｢影山飛雄｣ (ページ6)

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花火大会2日目。

俺は、待ち合わせ時間1時間前に準備をした。

やはり、飛雄と行くのなら浴衣を着ていこうかなと思い、お兄ちゃんの浴衣を借りた。
(正しくはパクった)

飛雄は、浴衣で来るのかな？
いや、飛雄の事だ。
多分、ジャージかな？
着ている最中に、そんなことを思い1人部屋でまた笑った。

花火は、7時から上がるため、その1時間前に待ち合わせをした。

1時間前なのにもう沢山の人がいた。

屋台で買い物をしている人、俺と同じように一人で歩いている人、おそらくこの人たちも待ち合わせ場所に向かっているのだろうか。

俺は1人で浴衣姿を歩いていると、同じく浴衣を着た女子から声をかけられた。

｢待ち合わせをしているから｣と、柔らかく断った。

そしたら呆気なく理解してくれて、そのまま反対方向に向かった。

その時に、｢やっぱり、彼女かー｣｢しょうがないよね｣と、話しているのを聞いてしまった。

"彼女"

やはり、そうだよな。
そう思うよな。

はぁと溜息をつき待ち合わせ場所に着いた。

10分前だった。

まだかなぁと待っていると、目の前に灰色の浴衣姿で立っている人に気づいた。

誰だろうと思うと、まさかの飛雄だった。