キラキラとまぶしいね、君は「影山飛雄」 (ページ29)

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『別にそれ昔の話でしょ？』

俺は、工藤を見つめていた。

『確かにそれは、あまり良くないのかもしれないけど、今はさっきの試合見てたけどそんな感じなかったし、別にいいんじゃない？過去よりも今の方が大事だし。』

『過去から学んで繰り返さないほうがよっぽど大切だと思うけど、俺は』

工藤は表情を変えず、淡々とそいつらに言った。

『てか、そんな人の弱みで喧嘩売ってる奴の方がやばいと思うけど』

そういった後、そいつらはにらみながら黙って、逃げていった。

嬉しかった。
嫌な言葉言わずに、俺のことを庇ってくれたような気がした。
今まで、バレーとかで褒められたことはあるが、このようなことでは、褒められたことがなかった。
そのせいか、余計にうれしくなって俺は工藤を見つめた。

工藤と目が合って、柔らかく俺に笑顔を向けてくれた。

その時、周りがキラキラと眩しくて、より一層、工藤の笑顔が輝いていた。
びっくして、目を見開いている俺に対して

『あー、えっと、なんか調子乗ってごめん、飛雄君のことなんも知らないのに、、』

影山「え、あ、いや、なんつうか助かっ、、飛雄くん？？」

まさか、名前で呼ばれるとは思っていなかった。

『あ、及川さんっていう人が飛雄君って言ってたから、すまん、苗字のほうがいい？』

影山「いや、全然、むしろ嬉しいというか、、。」

『、？？そう、？ならよかった。俺、工藤A。Aって呼んで』

そういうと、影山君は嬉しそうに頷いた。

『飛雄のバレー凄いね、かっこよかった。また機会があったら応援するね』