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ある日の夕方
仕事へ行く準備をしている時
「...いるか」
廊下から十四郎さんの声がした
何の用だろう...?
取り敢えず中に入るように促す
扉を開けて入ってきたと思えば、私の目の前に立った
「これ、お前だろ」
「あ、」
そう言って見せてきたのは、1枚の書類
総悟がやるはずだった書類。私が手伝った時のだ
「ったく...お前はいつから隊長補佐になったんだよ」
「あはは、お手伝いしたくなっちゃって」
怒られるかと思ったけど彼はその場に座った
つられて私も座る
そんな彼の目の下にはクマが出来ている
「最近忙しいんですか?」
「まぁな。何日か後にでっけェ獲物捕まえれんだ。
その事で追われてらァ」
___また大暴れするんだろうな
___また怪我して帰ってくるのかな
「お願いだから、無理しないで下さいね」
「お前にだけは言われたくねェな」
煽る様に言われたから頬を膨らますと
鼻で笑われてしまった
「今度また私の護衛して下さいよ。
十四郎さんの息抜きも...兼ねて、」
護衛を言い訳にして、隣にいれる口実を作る
そこまでして彼と一緒にいたいんだと実感した。
「...この件が終わったらお前の護衛制度もなくなる」
「良かったな」なんて言って立ち上がり、扉に向かう
______綺麗にスルーされちゃった
「その代わり」
彼は私に背を向け、去り際にボソッと言った
「一仕事終わったら、その息抜きに付き合え」
.
.
土方side
「今回はかなり苦戦することになりそうです...」
「そうか」
山崎から組織の最近の動向を聞くと
一気に疲れが溜まった
「大勢の死者が出るかも、か」
アイツらを潰せば、誰も狙われない
番傘を持ってるAも安心して生活ができる
しかし___生きて帰ってこれるかは保証できない
『
目を閉じた瞼の裏
今さっき笑顔で頷いたアイツの顔が浮かぶ
「(息抜きできねェかも...なんて、弱腰になってんじゃねェ)」
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アリス(プロフ) - 土方さんと夢主の掛け合いが面白くて好きです。続きが読みたいのでパスワードを教えて頂けませんか。 (2023年3月1日 18時) (レス) id: fa39a80a2b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白く読み入ってしましました^_^続編が見たいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2023年1月15日 0時) (レス) @page32 id: 461476dfbe (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 初めまして(*^^*)とても面白くて一気に読んでしまいました(*Ü*)続きがとても楽しみです! (2021年12月16日 8時) (レス) @page32 id: 11788a0a7e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - すいません!続編を読みたいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2021年5月20日 3時) (レス) id: 2d7922dff3 (このIDを非表示/違反報告)
紅華 - 鬼嫁に番傘のパスワード教えてください! (2020年12月10日 18時) (レス) id: f59dac198f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月29日 0時