検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:46,690 hit

73 ページ9

お店を出て
何かするのでもなく町をブラブラ歩いた

十四郎さんと肩を並べて歩くなんて久しぶりで
きっと顔はずっとニヤケっぱなしだと思う




「...何か良い事あったのか」




そんな顔を見たのだろう、右上から彼が言う





「今さっき食べたの美味しかったなあって」


「んで今口に入れてんのはなんだ?」


「お団子です」





彼と出かける時はこのスタイルな気がする






「よくそのほっせェ体に入るよな」





夜兎の血が入ってるから___なんて言えない。





「イコール、スタイル良いってことでいいですか?」





ちゃらけた様に言うと
調子に乗んな、と言って彼は笑った






そんな十四郎さんは着流しをはだけさせて着ていて
それが色っぽくて、かっこよくて___



ほら
すれ違う女の人たち、みんな十四郎さんの事見てる

何よ。顔なんか赤くしちゃって、




でも、十四郎さんの彼女でもなんでもない私が
そんな事思ってモヤモヤする資格なんか無い





ただの、同志(局長)の妹だから




でも、周りから見たら付き合ってるように見えるかな


___今日だけは、あなたの隣で笑っててもいいかな














.


.


土方side




大きな口で美味そうに団子を食べるA

そんなコイツを見てたら自然と頰が緩む



「私の護衛なんかしてくれてありがとうございます」





俺が自ら護衛を名乗り出たと知ったら
Aはどう思うだろうか







「嗚呼。たまにはこういう日も悪かねェよ」


「 十四郎さんはもう少し息抜きしなきゃですからね」






笑顔で最後の団子を口に入れる




女は過去の男は振り返らない
男は過去の女を引きずる


今の俺にはその意味がよく分かる。









コイツはこれから出会う
普通の男と
普通に恋をして
普通に結婚して
普通に子供産んで、幸せになるのか


その笑顔を1人の奴に向ける日が来るのか

それを俺は見守る事しかできねェのか









そんな笑顔で歩くから、街行く男どもがニヤニヤしやがる


___無防備なんだよ。江戸のマドンナさんは






んなこと俺が思う資格はねェが
気に食わねェから通りすがりに男供を睨んでおく









いつか違う奴に向けるであろうその笑った面




______今日だけでいい。俺に向けてくれ

74→←72



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アリス(プロフ) - 土方さんと夢主の掛け合いが面白くて好きです。続きが読みたいのでパスワードを教えて頂けませんか。 (2023年3月1日 18時) (レス) id: fa39a80a2b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白く読み入ってしましました^_^続編が見たいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2023年1月15日 0時) (レス) @page32 id: 461476dfbe (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 初めまして(*^^*)とても面白くて一気に読んでしまいました(*Ü*)続きがとても楽しみです! (2021年12月16日 8時) (レス) @page32 id: 11788a0a7e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - すいません!続編を読みたいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2021年5月20日 3時) (レス) id: 2d7922dff3 (このIDを非表示/違反報告)
紅華 - 鬼嫁に番傘のパスワード教えてください! (2020年12月10日 18時) (レス) id: f59dac198f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。