【銀魂】局長の妹は__________なり

エピローグ ページ29

No side


ある日の屯所
空は雲一つない晴天だ




「近藤さん、朝です」



「...Aか。2人の時はお兄ちゃんと呼びなさい...」



「____おいゴリラ、朝だぞ」



「お兄ちゃんって呼んでｪｪｪｪｪ！」






そう言うと、飛び起きた近藤勲





「ふふ、こう言うと起きてくれると思ったの」


「そうか！まんまとやられたなァ！





豪快に笑う近藤の横に座り
釣られて笑みを溢すは彼の妹、近藤A







「近藤さん、私、結婚します」


「だから、2人の時はお兄ちゃんって呼びなさい！」







あれ、いつか夢で見たことがあるな、と近藤は感じた

夢の流れだと、この後には...









「お兄ちゃん、私、結婚するの」


「おめでとうｪｪｪｪｪｪｪｪ！？」






「良かった」と言ってその反応を見て笑うAは
立ち上がり、扉の方へ向かっていく






「ありがとう。
　少ししたらまた来るから、着替えておいてね」









出て行った彼女の言葉を暫くして理解した近藤は
急いで身支度を始めた。






































.

.


「近藤さん、アンタの妹を俺にください」






Aが部屋に連れて来たのは
昔から一緒に生きて来た男、土方十四郎







「今日からお前もお兄さんと呼びなさい！」




ある日見た夢のまま、言葉を返す

正直の所、近藤は遊び感覚で言っている








「お兄さん、アンタの妹を俺の嫁にさせて下さい」





そう言うと土方は少し頬を赤らめ
胡座をかく膝に手をつき、頭を下げた




隣にいる彼女は顔を真っ赤にして、俯いている
























2人の様子を見た近藤は一つ息を吸って言う









「お前なら大歓迎だｧｧｧｧｧｧｧ！」







目の前にいる2人を強く抱きしめ、涙を流す









「ありがとうお兄ちゃん！」






そう言って抱き返すA








「痛ェよ、近藤さん」








2人に気付かれないように静かに涙を流す土方
























「2人とも」





























「幸せになれよ」





















局長の妹は副長のお嫁さんなり【完】

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