「二十」話 看守長現る ２ ページ46
時(この刑務所がいくら『難攻不落の要塞』だとしても、
『完璧』とまでは言い切れないと僕は思っている。
双六はなにかを『隠している』。僕はそんな気がしてならない。)
百「間近で見ている君なら何か知っているんじゃないか？
奴らは何を企んでいる？
質問をあの4人の件に絞り、もう一度聞こう。
何も、問題はなかったか？」
極 悪 脱 獄 囚
双「はい。
何も問題はありません。
奴らが外に出る気配はありません。」
百「ほう・・・」
姉さんは、まだなにかを疑っている様子だった。
猿「オイ、ハジメ！
それは本当なんだろうな！？
あの4人だぞ！！
もし嘘だったら・・・」
悟空が双六に牙をむいた。
双「あ゛あ゛？誰が嘘をついてるって？」
看守長の前にもかかわらず、とたんに牙をむき返す双六。
売られた喧嘩はすべて買うか、買い占めるタイプだな。多分。
猿「ひっ・・・」
青ざめる悟空。少し同情する。
双「ナメた口聞いてると
絞めてへし折るぞクソザル。」
看守達(((こ、こえ〜・・・)))
百「まあいい。報告ご苦労であった。」
そういいながら悟空の頭をなでる姉さん。
僕もなでる。少し顔が赤い。どうかしたのかな・・・？
双(おい、そこ変われサル)
猿(誰が変わるかクソゴリラ)
百「もう一つの件だ。時雨、下がってくれ。」
時「・・・？御意。」
百「君たちもだ。悟空主任は残るように。」
看守達「「「御意。」」」
猿(なんで俺も・・・？)
そう考えていると看守達と時雨が出ていき、
重い扉が閉められた。
百「・・・・・・。」
双(何の話だ！？・・・まさか脱獄のこと報告されてて
わざと俺に言ってなかったとか！？い・・・胃が・・・)
百「私はあれは夢ではないと思っている。」
ポツリと看守長が話し始めた。かと思えば・・・
百「私が目を覚ましたら自室にいたのだ！！
私は時雨の姉としてすべてを知りたい！
何があったのか報告してくれ！」
双／猿((そ、そのことかぁあああああ！！))
双(おいどうすんだよこれ！？)
猿(シラ切るしかねぇだろ！もしくは誤魔化す！)
双(よし、誤魔化すぞ！テメェ話し合わせろよ！)
猿(わーったよ！) (わかったよ)
双「実は・・・あの話の後すぐに私達も目を覚まし、
再度寝たのですがもうその夢にはなりませんでした。」
猿「俺もです。」
ん・・・なんで後ろに組んでるハジメの指動いてるんだ・・・？
あ。
スマホに高速で文字打ってる！指が見えねぇ！
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零印 - ありがとうございます！褒められたの初めてです・・・うれしいなぁ！ (2019年8月7日 7時) (
レス) id: f2d6bc0737 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミヤ(プロフ) - とっても面白いです！ナンバカ本来の面白さと作者様の面白さが混ざって最強ですね (2019年8月6日 21時) (レス) id: 1ac4f61273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零印 | 作成日時：2019年6月25日 18時
