「十九．五」話 皆のキモチ６ 猫 ページ37
猫「じゃあ、次は僕がはなしまーす。」
あれは、時雨ちゃんが、まだ公表されて間もないころの話でしたー。
僕はまだ、名前も顔も知らされてなかったんで、
「あれぇ？君誰ですかぁ？」
と聞いちゃったんです。
時雨「僕は0舎主任看守部長、美零 時雨。2舎の主任看守はいるか？」
えっ貴方が！？
主任さんにタメで話しちゃった！
「いませぇん。だから、この僕、『金銭の2舎』副主任看守部長
二舞下 猫がご用件を伺いまぁす。なんの御用ですかぁ？」
時雨「この書類を届けてくれ。それと、僕に敬語は不要だ」
あっ、よかったー・・・
「わかったにゃー。それと、質問一つ、してもいーい？」
時雨「なんだ？」
「時雨ちゃんは、お金で何でも買えると思う？」
金銭の2舎では珍しくもない質問ですよ。
そうですよね？
時雨「そうだな・・・僕は、大抵の物なら買えると思う。
だが、死んでしまった方の魂や、人の『愛』という気持ち・・・
こういう物はどうあがいても買えないな。」
なんて綺麗なことを言うんだろう・・・と思って、僕は
彼女を見つめてました。でも、
そういった彼女は、とても悲しそうな顔をして笑ってました。
「そっかー。ごめんにゃ。変なこと聞いちゃって。」
時雨「いや、こちらこそ重い回答をしてすまなかった。
それじゃぁ、今度は友人、又は上司として会おう。
じゃあな。二舞下。」
今度は楽しそうな顔をして、去っていきました。
猫「・・・っていうことがあったんですよー。」
犬「そんなことが・・・。」
猫「でも、時雨ちゃんは、一つだけ間違ったことを言いました。」
キジ「？」
猫「時雨ちゃんは『笑顔』という名の代金で、
『僕の心』『愛』を買っていきました。・・・
奪っていったの方がロマンチックかにゃー・・・？」
新事実 猫、まさかのロマンチスト。
(作者が勝手に言ってるだけなので、気にしないでください。)
「十九．五」話 皆のキモチ７ 犬→←「十九．五」話 皆のキモチ５ キジ（途中から）
ラッキーアイテム
犬四郎のムチ
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零印 - ありがとうございます！褒められたの初めてです・・・うれしいなぁ！ (2019年8月7日 7時) (
レス) id: f2d6bc0737 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミヤ(プロフ) - とっても面白いです！ナンバカ本来の面白さと作者様の面白さが混ざって最強ですね (2019年8月6日 21時) (レス) id: 1ac4f61273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零印 | 作成日時：2019年6月25日 18時
