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ゆっくりと、少しずつ2 ページ2
たどり着いたのは公園だった。カノが言っていた言葉を思い出す。
「僕ね、今のキドも好きだけど女の子らしいキドも好きだよ。」
なんでそんな事言うの。
俺はお姉ちゃんが消えてこのメカクシ団を引っ張ってかなくちゃいけないから。ずっとそう自分に言い聞かせて頑張ってきた。そりゃあ、女の子らしくて可愛い物は好きだしそういう服も少しは持っている。
今更つぼみちゃんなんて
可愛いなんて…
「どうしたらいいんだよ…」
目のフチがあつい。ポタポタと透明な水が頬をつたっては落ちる。
せっかく好きって言ってもらえたのに俺はそれを無視するようなことをしたんだ。嬉しかったのに。
もう遅いよ……。
後悔してももう遅い。いつだってそうだ。カノはこんな俺のことなんてもう嫌いになってしまっただろう。今更なにもなかったような顔をしてアジトには帰れない。
俺は『隠』して朝まで泣いた。
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設定タグ：カノキド , カゲロウプロジェクト
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作者名：おかちゃん | 作成日時：2016年11月23日 9時
