マチノソラ23

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「もういいのっ！」


「気になんじゃん教えてよ。」


「やだ…っ、」



倫也さんに顔を見られればまた顔が歪んで



「っっ、、、」


「……………何で俺の顔見て泣くのよ…」


「っごめ…っ、」


「………何か言われた？写真撮られちゃったとか？」




首をブンブン振っても倫也さんの目は
私の目の奥を掴んだように離さない




「……………好き…」


「え？……………俺も好きだよ…？」


「………っっ、」


「なんなの本当……」


「倫也さんは……っ、いい男ですっ！」


「……………どうも……」


「優しいしっ、あったかいしっ、一途だしっ、」


「ちょっと何何、マジで怖い」




言えばもっと泣けてきて




「お前本当何してきた？それとも誰かに何かされた？」




顔を両手で挟まれて、心配そうな顔で覗かれる




「してない、されてない、」


「じゃあ泣いてる理由教えて」


「やだ。そんなの、知らなくていいもんっ、」


「………Aは一人で泣いてるのに？」


「私はいいの！私のことじゃないから！」


「……………俺の事なんか言われた？」


「っ、、」


「ふふ…だから最初からAに隠し事なんて無理なんだって。何、俺の悪口でも聞いたの？」


「っっ、あの人達っ、何にも知らないくせに…っ、」


「ふふ………うん」


「倫也さんがカッコいいからってある事ない事っ！」


「あははは！そんで悔しくて泣いてたの？」


「だってさぁ！！」


「嬉しいねぇ」


「嬉しくないっ！めちゃくちゃ反論したかった！！
でも……っ！」


「よしよし、よく我慢したね。えらいえらい」


「………っっ！！」



撫でられればまた涙が出てきて



「んで、何て言われてたの俺？」

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