マチノソラ3

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「着いたよ。」

目を開ければタクシーを出されて、肩を支えられながらマンションに入る。


「もう一人で帰れる………」

「はいはいはい鍵あけるよ。ん。」


部屋に入ると冷たい床が気持ちいい。

「そんなとこで寝たら風邪ひくよ」

「ん……………」

床に仰向けに寝そべる私にしゃがんで見下ろす倫也さん。愛しそうに笑ってる顔が


「かわいいなぁ」

「ん？」

「倫也ー」

「お、呼び捨て新鮮」

「あははは」

「ほら寝るならベッド」

「ん……………」

のそりと起き上がって上着を脱ぐ

「ハンガーくらいかけなさいよー」

言いながら私の脱ぎ散らかしたものを次々と片付けていく


ベッドにたどり着く頃にはキャミとショーツになっていてそのまま布団に潜り込む

「メイク落とさなくていいの？」

「んー眠い……………」

「チューだけしていい？」

「ん……………」


そっと近づく影に、初めてのように触れるだけのキス。もう一度。


ちゅ、ちゅ、ちゅ、とフレンチキスを重ねてからゆっくりと下唇を挟まれて舌で口紅を塗るようにツツツ……と舐め取られる


「……………っ、、」


下唇と歯茎の間に舌がもぐりこんできて歯列をなぞられたと思ったら、髪をかき上げられながら耳を触られて、ゆっくりと覆いかぶさってきた身体を使って上下にゆっくり動きながら食べるように大きく、くちゅ、くちゅと舌をからませる


「んっ……………、、っ、」


吐息の絡む濃厚な口づけに思わず倫也さんのシャツを掴めば、膝がモゾモゾと動く


舌と舌を絡ませて唾液を混じり合わせれば、リップ音の間に呼吸が荒れて、求めるように舌を追ってもどかしく甘い吐息が漏れる


「はっ、はっぁ、んっ……………っ」


激しくなるキスとかき混ぜられる髪が徐々に身体を熱く変化させて、全身が倫也さんを求め出す………


「ぁ……んっ……………、、ぇ……？」


急に離れた唇に、トロンとした顔で見れば………




「飲んだ後は絶対シないんでしょ？」



意地悪く笑った顔に、カァッ！と顔が熱くなる



じゃあおやすみ。

と笑って言いながら、私が投げつけた枕をキチンと戻して倫也さんは本当に帰っていった。



ドS！意地悪！天邪鬼！と布団を被りながら心の中で叫んでみたけど、火照った身体はおさまらなくて、初めて自分で手を伸ばした。

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