【MS/SP】人外パロ短編 (ページ29)

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暗く閉じた世界から3 ページ29

「おいA、俺のプリン食ったろ」

「ェ？！ダイスケのだったの？？マコトのだと思って食べちゃったよ...」

「いや俺のでも勝手に食うなよ！」

マコトのツッコミは無視して、ダイスケのものを勝手に食べてしまった事に恐怖する。

「今すぐ購買で買ってこいや」

「...ハイワカリマシタ...。...ナオキ君、一緒に「俺まだ昼飯中だからむり。あ、ついでに俺の分も買ってきて」

...喋るようになったナオキ君はマイペースで、たまに天然。

「しょうがないなあ」

「Aはナオキに甘いよなぁ」

マコトが「俺には厳しいのに」と頬を膨らます。

「うーん、日頃の行いかな」

ナオキ君がそう言うと、ダイスケも「マコトは日頃の行いがなあ」とそれに乗る。

こうして普通に話せるようになって、日常がますます賑やかになる。
ナオキ君が過去にどんな経験をしてきたのか知ってるわけじゃないけど、知る必要もないと思う。
今こうして過ごしていることが正解の証明なんだと、絡んでくるマコトをあしらうナオキ君を見ていると、自然とそう思うのだった。

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「初めて会った時のえおえお、無表情だし無口だし、ちょっと怖かったわー」

「いやぁ、すまんすまん。まあこんな見た目だしね、色々あったし心病みますよ」

「今ではこんなんなのにね。わりとサッパリしてるし。」

「...A達のおかげだから。」

「そ、そう？」

「初めて言うけど...感謝してるから、本当に。ありがとう。」

「...こちらこそ、これからもよろしく、ナオキ君。」

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難産だったーーーー！
イメージとして、F:隠れて影でコソコソ生きる A:全てを拒絶して生きる E:何もかもを諦めるという生き方をしてきたよーという、全員違う過去を描きたかったんです。
喋らないことでその部分を表現しようと思ったのですが、今度は喋るまでの過程が難しいという...
Fさんあろさん編と違って明確なターニングポイントを敢えて作らなかったせいで、余計に難しかったですね。
自分の中のイメージをやっとこさなんとか文章に起したって感じです...。
さて、最後はKさん過去編ですね。上記のイメージでは、K:偽りの自分で生きるというコンセプトは決まっています。
次回もよろしくお願い致します。