妖怪大集合 (MSSP) ページ2
ぴんぽーん
FBの家のチャイムを鳴らす。
今日は生放送をやるとかで、ゲスト枠に呼ばれていた。
「はいはーい」
がちゃ、と扉が開くと、そこには首なしのえおえお。
「どうぞ上がってー」
と、リビングからえおえおの声がする。
身体は私を部屋に招き入れるためにドアを開けたまま、身をよじった。
「ここFBんちなのに、えおえお寛いでんね」
リビングに入ると、顔だけのえおえおがソファでお出迎え。
「Aー！いらっしゃーい！」
きっくんの嬉しそうな声。
「うわあきっくん、相変わらず心臓に悪いよ...」
ドキリと跳ねた心臓は痛いくらいで、咄嗟に胸に手を当てる。
妖怪にも効くインキュバススマイル。恐るべし。
えおえおは顔だけでゲームを眺めながら、身体は「Aにお茶を淹れるわ」とキッチンへ向かった。器用だ。
FBはパソコンをいじっている。生放送の準備をしているのだろう。
「っは、今日の生放送、妖怪大戦争とか言われてるぜ？」
あろまがスマホを眺めながら言った。
妖怪大戦争。まあ確かに。
「さー準備終わったよ。始めよう！」
FBの声で、メンバーがテレビの前に集まる。声だけの放送とはいえ、緊張するなあ...。
FB「さー始まりました！MSSPと人気実況者コラボ第2弾。今日のゲストはAちゃんでーす。」
「こんにちはー！がんばりまーす！」
FB「負けたら罰ゲームで無茶ぶりに応えてもらいます！」
あろま「負けたら俺に血をくださーい。」
「絶対いやでーす」
あろま「いいよ勝手に吸うから。オラ首出せ」
「うえあー待ってよ！まだ負けてない！てか始まってない！」
FB「いいから早く始めんぞ！バカ狐！」
「なんで私？！」
えおえお「待って、俺ここじゃ画面見えない。俺がやるとき誰か首持っててー」
FB「自分で持てや！それかくっ付けとけよ首に！」
きっくん「持っててやるよ！ほれほれ！」
えおえお「バカやめろ！！振り回すな！酔うー！！」
FB「もう早くしてーー！なんでもいいから早くしてーー！」
「やだ...きっくん見てたら動悸が...」
あろま「女子は大変ね。」
波乱の生放送は無事に終わり、解散となる。
「気をつけて帰るんだよー」というFBの声を背に、私は家路を急ぐのだった。
．．．．．．．．．．．．．．
性癖欲張りセットです。
思いついた時、特にデュラハンえおえおとか似合いすぎだなと思いました。
短編でぼちぼち書いていきたいと思います。
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作者名：名無しの夢女子 | 作成日時：2019年1月8日 22時
