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野獣※ ページ44
カツンッ、カツンッ……
突然聞こえてきた足音。
暗闇で姿は確認できないが徐々に大きくなっていく音でこちら側に近づいてくるのが分かる。
「ッ……ちょっと、人が、来る…」
阻止しようと胸元にある頭を両手で掴むが、彼の舌は止まるどころか、より一層激しく胸の先を責め立てる。
舌先で転がし、吸い付き、甘噛みを何度も繰り返す。
「ンぁッ…!」
抑えきれない快感から思わず出た悲鳴に近い声が廊下に反響する。
それと同時に止まった足音。
完全に聞かれた。
この状況を楽しんでいるラクサスの喉で笑う声と、胸にかかる吐息。
思わず金髪を掴んでいた手に力が入る。
「移動するぞ」
「無理……面倒。もう動きたくない」
気力をなくして座り込む私を見かねたラクサスは私の乱れたドレスを整え、肩に抱え持つ。
「どうせベッドの上から動けなくなる」
「……禿げろ。野獣」
その後、場所を移した私達はラクサスの言う通り一歩もベッドの上から降りることなく夜を明かす事になる――……
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作者名:梅水晶 | 作成日時:2022年12月31日 16時