地を這う者は、雷を愛する【FT】 (ページ40)

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気分転換ページ40

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私がドラゴンと対峙している裏で色々とあったらしいが、とりあえずドラゴンによる人類滅亡の危機は去り王国では王様主催のパーティが開かれようとしていた。

王宮の一角で、綺麗に着飾る仲間達を無心でボーッと眺める。

「……どうした。珍しく浮かない顔して」

そう声をかけてきたのはエルザ。
どこかの財閥令嬢のようなドレスと煌びやかに光る装飾品を身にまとった彼女はいつも以上に凛々しく輝いて見えた。

「折角のパーティなんだ。もう少し楽しんでもバチは当たらないと思うぞ」

エルザは柔く微笑み、私の髪の毛を撫でる。

「……それもそうね。久々に記憶が飛ぶまでパーッと飲もうかしら」

「ほどほどにしておけ。またラクサスに怒られるぞ」

「それが楽しいのよ」

やれやれ、と呆れ気味のエルザに手を振りながらこの場を後にした。

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パーティ会場に辿り着くとそこはさっきまで人類滅亡の危機に瀕していたとは思えないほど活気に溢れていた。

大会参加者達が全員参加してることもあって、人口密度が異常。
ラクサスを見つける前に人混みに酔ってダウンしそう。

足を踏み入れて約数秒でラクサスを探すのを断念する。

たまには1人で飲むのも悪くないかもね。

近くのウエイターからグラスを貰い、人気のないテラスで1人飲むことにした。