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妖精の星作戦 ページ26

と、威勢よく円陣を組んだのはいいものの。


好きなように動けない現実。

理由は至って簡単。
昨夜、初代から各々細かな作戦を伝えられたから。


急がば回れ。こんな時こそ冷静になれ、だそう。


初代の作戦通りに動かないといけないんだけれど、正直4割くらいは記憶に無い。
まあどうにかなるよね。



『妖精の星作戦発動!!』



脳内に聞こえた初代の声。

それが開戦の合図。



「「了解!!!」」


「おい、お前はこっちだ」


ラクサスに首根っこを捕まれ左側を指さされる。



「あら、うっかり」


しっかりやれ、釘を刺されるように背中を叩かれた。


「んー頑張れ、私」


1人で喝を入れ、私は初代の作戦通りの道を歩き出した。








ピカッ



空に光った何か。

確か、セイバーの。



流星のように私に目掛けて空から降ってくる光。

目の前に迫る閃光。



私が指をクイッとあげると、隆起した地面が私を庇うように覆い被さる。

変形した地面に衝突した閃光はバリバリッという激しい雷音ともに眩い光となって消失した。




「道、ここだったっけ?」



初代に敵に遭遇すると言われた地点に来ても一向に誰も来ない。
まあ、そもそもここが作戦通りの目的地なのかも未だに曖昧なんだけど。


「ごめんね、初代」


諦めた私は再び歩き始めた。

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作者名:梅水晶 | 作成日時:2022年12月31日 16時

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