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余興 ページ20

もうほぼ決着は着いたはずだったが、水中では堰を切ったように再びルーシィに向けられた攻撃が始まっていた。


「頭が高いぞ!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!我々をなんと心得るか!!!我らこそ天下一のギルド!!剣咬の虎(セイバートゥース)ぞ!!!」


水中から聞こえてきた怒号。



『これは流石に場外……消えた!?』


爆発で吹き飛ばされたルーシィが場外に出ようとする度に再び自分の元へと戻し不用意に痛めつける。普通の人なら目を背けたくなる光景。


「痛めつけるためか」

「もう勝負はついてんだろ……」


その悲惨な状況に誰もが言葉を失った。


『こ、ここでレフェリーストップ!!!』


ミネルバの手によって場外に出されたルーシィは壊れた人形のように動かない。


『競技終了!勝者はミネルバ!!ルーシィさっきから動いてませんが大丈夫でしょうか…!?』



「A。どこへ行く」

「医務室。多分重症、受け入れ体制整えて貰う」


俺も行くと言わんばかりに隣に並んだラクサス。


「あのギルドの顔見たら思わず殺っちゃいそう」

「だろうな」


分かりやすい殺意を抑え、医務室へと急いだ。

不参加表明→←あの女



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作者名:梅水晶 | 作成日時:2022年12月31日 16時

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