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酒のつまみ ページ11
「A……大丈夫?」
「ん?何が?」
心配そうに私の顔を覗き込むミラ。
やられっぱなしのラクサスを横目に噛み砕いたアーモンドを酒で流し込む。
プハッ、と一息つくと飲みかけの酒をガジルに取られた。
「何が……ってお前、あのラクサスがあんだけボコボコにやられてんだぞ。試合をつまみに呑気に酒飲んでんじゃねェよ」
「あぁ、ラクサスね。こんな一方的にやられてるラクサスなんて滅多に見られない光景で面白いじゃない?」
「お前なァ……」
「心配じゃないんですか?」
眉を八の字に下げ不安な顔で私を見つめるジュビア。
純粋で真っ直ぐな瞳は、酔って頬が紅潮した無表情の私を映し出す。
「まあ、泣いてせがんできたら慰めてあげるわよ」
「Aらしいわね」
ふふ、っと可愛らしく笑うミラを横目にガジルから酒を奪い返し、再びラクサスの方へと目をやった。
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作者名:梅水晶 | 作成日時:2022年12月31日 16時