【ハリーポッター】運命とは残酷で -１０- 【ドラコ】

４９７ スコーピウスside ページ47

父上たちと別れコンパートメントに入るけど


やっぱり僕の噂を知ってるからか
誰一人として一緒に座ってくれなかった。




「………」




母上と一緒にいれないことも寂しいのに
コンパートメントですら独りぼっちだなんて…



母上はいつまでも手を振っていてくれそうだけど


僕が独りの所を見たらきっと罪悪感で
押し潰されてしまうだろうから窓は開けなかった


つまらなくて足をユラユラさせていれば
ドアの方から視線を感じて…


笑顔を向けてくれたから微笑み返してみた。


?「やあ、この席…」




母上が抱きしめていた…この子は…




「空いてるよ。僕一人だ」




アル「よかった。じゃあ僕たち……
ちょっとの間だけ、座ってもいいかな…？」



「いいよ、やあ。」




嬉しかった。




アル「アルバス、アルだ。僕…僕の名前はアルバス」



「やあ、スコーピウス。

…じゃなくて僕の名前はスコーピウス。

君はアルバスで僕はスコーピウス。で、君は確か」



僕を見てみるみると強ばっていく彼女


？「ローズよ」


「やあローズ、フィフィ・フィズビー食べるかい？」


ローズ「結構よ。朝食を食べたばかり」



残念…



「他のもあるよ。ナメクジゼリーとか…

母はいつもこう言うんだ。
人はスイーツに寄ってくるよん♪って…」



真似は場違いだったかも



「…僕の母は少し変わってるからかも」


アル「僕少し貰うよ。ママが甘いものを
食べさせてくれないんだ。どれから食べればいい？」



！？




「簡単さ。僕なら激辛ペッパーがお菓子の王様だと思うな。ペパーミントのスイーツで食べると耳から煙が出る」



アル「いいね、それにしよう。



……ローズ、叩くのをやめてくれないか？」


？


ローズ「叩いてないわよ」

アル「叩いてるさ、痛いよ」



やっぱり…




「…………僕のせいで叩いてるんだ」



アル「え…？」



「いいかい。僕は君が誰か知ってる。
だから君が僕のことを知らないとフェアじゃない」



アル「僕のことを知ってるってどういう意味？」



「君はアルバス・ポッターで
彼女はローズ・グレンジャー・ウィーズリー…


そして僕はスコーピウス・マルフォイ



僕と両親はA・ローウェルとドラコ・マルフォイ





僕らの親同士は………………相性が悪かった」





ローズ「そんな生易しいものじゃないわ。
アナタのパパとママは"死喰い人"よ」





そんな…

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